わたしたちの新居のリフォームについては多々問題があって、

ジュニ君とわたしは、他のリフォーム会社に頼んでいた。

全部コンセプトもデザインも考えたのに、

それが途中で、お義母さまの知り合いに頼まないといけないことになり、

全ての間違いは、そこから始まったんだよね。


はじまりその②
他、過去にも少し記してきたけど、


2月頭に工事を始めたのに、

旧正月の連休で1週間休んだとはいえ、1ヶ月以上掛かってる今も

まだ全て終わったわけじゃない。。



細かいところを気にする ジュニ君と わたしには

この適当な工事が 許せなくて 指摘して何度も直してもらった。

 

窓枠サッシを全部変えたのに 曲がっていたり、

お風呂場のタイルが不揃いでやり直ししてもらったり、

床素材など望んでたデザインがなくて わたしたち自身で探して注文したり、

最後に キッチンとお風呂場で終わりだと思ったら、



一番最後につけた、キッチンのシンク台が気に入らなくて、

というか注文していた形と違う 使いづらいものが設置されていて、



更に、ゆっくりお風呂に入るためのバスタブが

毎日使うから 大きいものとお願いしてたのに、呆れるほど小さい

160cm枠のバスタブに 中身は130cmのものを設置され、
(つまり両端で30センチ幅 無駄にしてるバスタブ)


ジュニ君もわたしも 怒りがピークに達していた。

日本だったら 明らかに欠陥工事だよ。


わたしたちは、通常の韓国スタイルとは違うコンセプトがあって、

どちらかというと日本のわたしの家と、アメリカで住んでたコンドミニアム

のイメージで 各部屋のイメージ写真を切り合わせて 二人で作った。



色合いは ほとんどモノトーンで揃え、

オープンカウンターキッチンにしたり、

フローリングを大理石調のタイルを敷き詰めたり、

主寝室の床をじゅうたんにして、天蓋をつけたり

お風呂場にガラスの間仕切りを設置したり、



これらが 韓国スタイルでは有り得ないことばかりで、

断固反対されて 仕方なく諦め譲歩した部分がかなりあったんだ。



それでも義両親にも、親戚にも、リフォームの人にも、

ウリエギが日本人だから 変わった家を作ってる、

ジュニ君が我慢してる、って思われ 事ある毎に 言われ続けてた。



やたら言われたりはしないから、サラっと聞き流してたけど、

ジュニ君には 
また言われた!!

本当に我慢してるの?だったら日本に帰るよ?


ってその度に 文句言って 苛めてた。



そして問題を抱えて昨日、リフォームを発注した 

お義母さまの知り合いの夫婦と、

お義母さまとわたしで、打ち合わせをした。


キッチンのシンクが注文してたものと違う、

(腰から離れていて使いづらい、

 蛇口が右側じゃなくて真中に設置して欲しい)

バスタブも小さいのにされてたこと、

その他 相当ある細かいこと、話が違うものを お義母さまが話してくれた。



で、結論・・・細かいことは変えたり出来るけど、

シンク台、バスタブは 絶対に変えられない。


絶対自分たちが注文間違えた責任です、って謝らないんだよね。

言い訳といえば、

そんな細かいことまで 気にするとは思わなかった、

シンク台を外すと、上の人造大理石まで捨てないといけない、

お風呂場もバスタブ工事をするのにタイルまで張り替えて

それだけでプラス50万円にもなる。絶対に無理だ。



お義母さまも、知り合いなだけに強く言えず、

「仕方ないね、我慢しなさい」

と言って わたしたちは帰宅した。



その夜、ジュニ君を交えて その日の説明をした。

すると…ジュニ君が怒りだした。



「今まで、お母さんの知り合いのおじさんは

 窓枠もペイントもフローリングもタイルも何一つちゃんとしてなかった。


 打ち合わせで話したことと違っても、おじさんは工事の人に任せきりで

 こっちがチェックして指摘するまで、何もやってくれてない。


 こっちで監督して、指摘するなら リフォームの人なんていらないじゃん。

 工事の人だけを雇えばいいことになる。
 

 でも今までは、お母さんの知り合いだから 何度同じミスされても、

 同じことを何度も伝え 怒らず、紳士的に対応してきた。

 その結果がこれで、向こうの責任なのに謝りもせず、
 
 出来ない、ってだけ言うのはおかしい。

 いくらマイナスになろうが、注文したものと違うのを勝手につけたんだから

 責任とって 全部直してもらう!!」



 お義母さんは、

「絶対にやめてちょうだい。

 あの人たちに頼んだのは 間違えだったと 後悔してるし、

 2度とこういう関わりを持ちたくないから、

 100万多く払ってでも もう全部 終わらせたい。

 だから あなた達が我慢して。」


 
それから、しばらくお母さんとジュニ君の譲らない言い合いが続いた…。

すると横になっていたはずの 

頓珍漢な話ばっかりしてで 複雑にするだけの お義父さま まで出てきて、

「ジュニ、いい加減にしなさい。」

と、いつも通り 訳分からないことが 始まった。

そんな とんちんかんな お義父さまを止めるのは お義母さまの役目。

「あなたが入ると面倒くさくなるから 黙ってて。」


わたしは、ジュニ君の隣で 終始 韓国語理解してないフリ


そしてまた、お義母さまの、説得が始まった。

ジュニ君は、普段強情張らない人なのに 今回はまったく譲らなかった。


「お母さんの顔は泥を塗らないようにするけど、

 さすがに我慢も限界だから、言うべきことは言わないといけない。

 しかも、フローリングとか壁紙が不揃いだっていうのは

 気になる 俺が 我慢すればいいけど、

 キッチンとお風呂は、ウリエギにとって不便だから それだけは譲れない!!

 うりえぎは、俺が守るって約束したんだから

 大変な韓国で住む以上、思い通りにしてあげたかったのに、

 結局 周りがうるさいから ほとんど希望の形に出来なくて、

 仕舞いには 毎日使うキッチンやお風呂まで 

 向こうの間違えで 我慢させるなんて 絶対に許せない。」



お義母さま

「だからって、韓国スタイルとかけ離れてるのに 

 一生住むわけでもないし、後から売ることを考えたら

 そんな おかしな家に出来なかったでしょう。
 
 ここはジュニが うりえぎを説得して、
 
 少しだけ我慢して住んで、嫌なら直ぐに売り払いなさい。」



ジュニ君

「その言葉もどれだけ うりえぎを傷つけるか分かってる?

 みんなで うりえぎが一人考えがおかしいかのように言って。


 大体この家は 俺とうりえぎと二人で デザインした形で、
 
 俺は一つも我慢もしてない。

 なのに周りで、うりえぎのせいで 変なデザインにした、ばっかり言わないでよ。

 家に居る時間は うりえぎの方が多いんだから、海外生活で大変なんだから

 うりえぎの意見を 取り入れるのは当たり前でしょ?

 うりえぎのに 俺がしたいことを、

 うりえぎのせいにしないで。

 だったら、この家のキッチンだって化粧台だって

 お母さんのせいで作ったって言われてるのと同じだよ? 


 結局、ほとんど思い通りになんて 作ってあげられなかったのに、

 外国スタイルの変な家にして、って言葉はもう聞かせたくないよ。」




ジュニ君の言葉が、わたしには とっても嬉しくて

わたしのパパとの「何があっても絶対 わたしだけを守る」

って約束を本当に守ってくれた。。。

わたしは 優しいジュニ君の言葉に 涙をこらえるのが必死で、

そういうジュニ君は2時間近く続く話し合いに

興奮して、背中に汗をかいていた。


お義母さまは、

「その言葉は確かにそうね。ジュニが正しいわ。

 リフォームの件で 細かすぎるほど 指摘して

 わが子ながら 男のくせに 神経質すぎるって思った一方、

 末っ子で何にも出来ないと思ってた ジュニが、
 
 細かいところまでよく気が付くし、正義感強く ウリエギに尽すのを見て

 お母さんはもう ジュニの心配をしなくても大丈夫だって 安心もしたわ。

 でも今回は お母さんのお願いを聞いて 

 おじさんにはもう何も言わないでちょうだい。

 うりえぎが不便なことは、お母さんも助けるから
 
 あとは二人で助け合って 住みなさい。」



お義父さまは、自分の言いたいこと(たぶんわたしが、我慢しなさいってこと)

も言わせてもらえないまま、終わってしまって

なんか不服そうだったけど、


リフォームの件は、問題がたくさん有り過ぎて

ほとんどが わたしたちの作りたかった家とは違ってしまったけど、

ジュニ君がわたしのことを そこまで思ってくれるなら

わたしは我慢が出来ると、心底思ったわ。


わたしのストレスが、そのままジュニ君のストレスになる。


だから リフォーム問題でストレスを溜めるのはもうやめよう。

いい方向に考えることにしたわ。

小さいお風呂に入るよりも、お義母さまに毎週

垢すりとマッサージに連れて行ってもらえばいいし、


キッチンは 仕方ないから、

ジュニ君の為に作る料理以外は 程々にして

おいしいものを食べに外に行くもん。



何はともわれ、来週末には引越しになるだろう。

問題はあっても、韓国では好立地のマンションを買い与えられて

家の中を全面リフォームしてくれただけで十分だもの!

住めば都にしてみせるわ。



今回分かったことは なにより、


ジュニ君に付いて韓国に来たこと、


それが最大のわたしの最大の正しい選択だったと思うわ。