では、具体的なメカニズムは?
最も重要なものってなんでしょう?
これを的確に答えられる方なら、既に多くの利益を手にしている方なのかもしれません。しかし、マスコミの報道やお客様のこれまでの動向を見る限り、多くの方は理解していないだろう。というのが率直な感想です。
物事を見て推し量る時、大事な事は「大きなものから小さく」「長いものから短く」が鉄則です。
ところが、多くの人は日本の個別企業(ほぼ極小単位)で、ここ最近(ほぼ極短期間)だけで、判断しようとします。
さらに、時間による変化(経過)の概念もありません。
本来なら、まずは世界の経済の流れ、状態、位置を把握する所から。そして、国ごとに流れ、状態、位置を把握し、各業種、あるいはセクターごとの流れ、状態、位置を把握。そして、選別した国、セクターの中からターゲットを探しだす。あとはそれを捉える手段を決定し、タイミングを図る。
こんな感じかと思います。
さらに、銘柄を選別する事だけとっても、私でも、最低でも10~20か、それ以上の基準から、総合的に判断します。これが米国のプロの運用担当者に聞いてみた所、銘柄選別のための基準(ファクター)は60-70に上るそうです。
対して、多くの個人投資家や、勉強不足の証券マンの場合、たった2つの事で判断します。
それは、「断片的に覚えている株価」と「その会社に抱くイメージ」
なんと!たったこれだけです。
そこから感覚だけで「上がるか」「下がるか」を占います。文字どおり「占い」です。
これはもはや投資でもなく、投機ですらありません。言うなれば博打です。
端から見ても、「よくそんな投資方法に大金かけられるなあ~」と思います。
耳の痛い方がいらっしゃったら、すいません。
ただ、そういう方も市場には必要なんだろう。とは思ってます。
「ゼロサム」の世界なので、綺麗事などありません。誰かが判断を誤るからこそ、誰かが儲かるわけですし、自ら望んでとった行動が、逆の結果を招く仕組みがあるからこそ、その動きを利用して確率高く、大きく勝つ事ができる人もいるのです。
その仕組みに呑まれて人柱になるのが、自分の顧客であっては困りますが😅
話を進めましょう。
経済や相場を推し量る上で、最も大事な事は、お金の量の変化と、その流れを掴んでその変化を予測する事に尽きます。
今、巷では米国を中心として、「利下げ」を注目視していますが、利下げそのものは、現状そこまで大事な訳ではありません。
むしろそれに伴う「資金供給量の増加(減少の停止)」こそが真に大事な事です。
マスコミがなぜそこにフォーカスしないのかは謎です。おそらくマスコミも仕組みを理解してないんでしょう。
気をつけたいのは「利下げ」=「資金供給量の増大」ではない事です。
これにはタイムラグが生じる事もあります。また、資金供給の手段もいくつかあります(詳細はここでは省きます)。
発券銀行である中央銀行(日銀やFRB、ECB)は主として二つの手段で国の経済をコントロールします。それが「資金供給量の増減」と「短期金利の上げ下げ」です。これをバカにしてはいけません。
昔、ある銀行家が言っていたそうですが「もし、私が中央銀行の政策を好きにしていいなら、他に何もいらない」
と豪語した位、とても大事な事です。
一口に資金供給量といっても、中央銀行が供給するマネタリーベース(ベースマネー)、それが、銀行の持つ機能出来のる信用創造によって膨れ上がるマネーストックがありますが、ここでは前者と捉えて頂ければいいかと思います。
(用語の細かい説明は省きますので、知りたい方はググってみて下さい。より理解が深まるかもしれません)
そもそも、今回の相場の発端はリーマンショックにまで遡ります。
当時FRBは事態の早期終結を図るために、凄まじい量の資金供給(QE)を開始しました。
これがリーマンショック後の株価の急反発を生み、米国株を中心に株価を上昇方向に反転させます。
次に2013年に日本が引き金を引きます。ご存じの方も多いと思いますが、「資金供給量を2倍にする」いわゆる「黒田バズーカ」です。
次に、ECBも欧州危機を回避する事を建前として、「資金供給レース」に途中参戦してきます。
これにより、増加したお金は徐々に株式市場に流れ込み、日本だけでなく、世界の株価がさらに上昇します。
流れをお話すると、
世界的な危機を終息させるために世界的に資金供給量が増します。
→最初は安全性を重視し債券市場(金利もの)にお金は入ります
→債券は買われるほど金利が下がるので、徐々にその魅力は薄れます
→①そして徐々に割安とみなされた株式市場(最初はより安全性が高い国、企業)に流れ込みます。
→物色対象が横に広がる事で、総花的(全体)に株価上昇が発生します。
→業績が安定的な企業は株価が上昇する事で割高になってきます
→ここで軽く調整が入る事があります。
→②徐々に成長性の高い企業(国)に資金がシフトしてきます。
→短期的に大きく買われる事で、いくら成長株でも株価がその企業の成長性を上回り割高になってきます。
→ここでいったん大きく下がる事で株価が調整を始めます。「相場(経済成長)は終わった」と多くの人が勘違いするのはここです。
ついでに、国と中央銀行も勘違いします。
→ここで、中央銀行による資金供給(金融政策)と政府による経済対策(財政政策)が行われます。
→これらが効果を発揮するのには、半年~1年程度かかるので、せっかちな投資家やマスコミは「効果がない」と勘違いして、さらに多くの政策を要求します。
それによって、必要以上の政策が行われます。
→③時期が到来し、いよいよその効果が出てきます。最初は徐々に、そして加速していきます。しかし、時既に遅し。事前の予想を超える経済の急拡大と株価の急上昇は止まりません。
→ここで中央銀行が動きます。段階的利上げを行いますが、人々の欲と悪い学習効果が働いて、もはや言うことをききません。いわゆるバブル状態です。
→④中央銀行は最終手段に出ます。これが資金供給量の大幅減少。自分の顧客であっては困りますが😅多くの投資家と仕組みを知らない証券マンは、頭が強気モードになっていて、変わらずお祭りモードです。
→株価は大きく下げ始めます。最初は様子を見ていた投資家も、売りが一巡すると、我先に買いまくります。それが最後の逃げ場とも知らずに。
→⑤そこからが本格的な下落です。通常、本格的な下げ相場は2-3年続きます。それはこれまでの上昇を打ち消すほどの、人々の想像を超える下落です。そして、後に○○ショックと言われます。
→そして、多くの人が経済と株価の上昇を諦めた頃。再び最初に戻ります。
このサイクルは最低でも、5~10年ぐらいかかります。特に今回は長いです。
理由はここでは省きますが、これにも仕組みがあります。
普通、人が覚えていられる期間なんて、せいぜい2.3年ですし、ヘタすると去年の事でも忘れてしまいます。
経済と相場のサイクルはそれより長いです。だから多くの投資家や勉強不足の証券マンは相場と経済の位置と状況がわからなくなってしまいます。
もちろん、本物のプロはそうなっては失格なんですけど。
さて、ここで質問です。
先程のサイクルで今はどこでしょうか?
ここまでお読み頂いたならわかりますよね
③の手前、金融政策と財政政策をやってる所ですね。ただし、金融政策は現時点でほぼ満点のペースですが、財政政策(経済対策)は未だ検討中の国が多いです。
全てのカードが揃うにはもうしばしかかりそうですが、揃った頃には既に株価は今より上昇しているでしょう。
どのタイミングで入るかの見極めが大事です。
ちなみに、
今年の1月、口火を切ったのは中国です。40兆円規模の経済対策発表(具体策は3月発表)と12兆円ほどの資金供給(その後もやってます)を行いましたが、マスコミが言うのは、「効果は期待できない」本当でしょうか?発表してすぐのコメントなのに?今や完全に忘れてます。😅
また、新興国を中心に利下げが相次いでいます。これには資金供給を伴う事が多いのですが、これはマスコミ無視。欧州は資金吸収をやろうとしてましたが、これはストップ。むしろ資金供給するかも状態に入りつつあります。
そして、先週ドラギ総裁がとうとう資金供給に踏み切る意向を発表しました。
米国は資金吸収を終えました。皆が利下げに注目していますが、今後、再び資金供給を増やすとなれば相場には大いにプラスとなるでしょう。
実はこちらの方がはるかに大事です。
イギリスが迷走してますが、ブレグジットとなれば、金融政策と財政政策はtやらざるを得なくなるかと。
我が国日本はどうか?
既に10月の消費税に向けて、経済対策は準備されてます。
問題は今後追加対策が出てくるかどうか?
日銀はどうするのかなあ?
今週の日銀政策決定会合が見ものですね。まあ、いずれにせよ、そう遠くないうちには動かざるを得なくなるんでしょうけど。
こんな感じで、着々と次のエネルギーが充填されつつあります。
では、今全力で買うべきなのか?
何でも買っていいのか?
そう簡単に言えない所が、相場の奥の深い所です。
おそらく、この秋から年末にかけて、動きが出るかと。
今回の上昇がそのまま上に突き抜けるかどうかはわかりませんし、ここから一旦最後の調整で下値を探る展開になるかもしれませんが、個別株単位で動きを見れば、仕込みに相当する水準にある銘柄も散見されます。
ただし、米国株の場合は、さほど大きく調整する事なく、株価水準はそのまま上に行ってしまう可能性があるので要注意です。20年前はそうでした。
いずれにしても、ここから先はターゲットをどこの何にするかで、明暗が別れると思います。
そのあたりの具体的な話は、また改めて。😁
そうそう。
先の流れの①~⑤ですが
これは、相場の動きからの構成を指してます。
大相場は「三段上げの二段下げ」と言われます。
ちなみに、30年前の日本のバブル相場(日本)、20年前のIT相場(ナスダック)、13年前のブリックス相場(中国、香港)もそうですし、近年だと、仮想通貨バブル(ビットコイン)もそうでしたね。
ちなみに、私は仮想通貨は信用すらしていません。
この「三段上げの二段下げ」については、株式市場の場合、「2000年ピークのIT相場」「2007年ピークのブリックス相場」のピーク手前7年、後3年ぐらいのチャートを見てみると、見た目にわかりますよ。
日本人に多い行動パターンは、①~③段目の序盤で動けず終盤で買って、①②だと直後の調整で損切り③④の後の戻りで全力で買って、そのまま持って奈落の底へ。これが多いです。
耳の痛い方、ごめんなさいね。
海外の方に言わせると、「日本人は歴史に学ばない」そうですし、私から見ても「日本人は目に見えないものを推し量る事が苦手」だと思います。
そろそろ汚名返上してもいいのではないかと。
しそて、ここからが汚名返上の当面の最後のチャンスではないかと。
あと5-10年先でよければ、違う形でまたチャンスが来るかもしれませんが。私にもさすがに今の時点では、そこまでは予測がつきません。😅
まだ今回の経済、相場のサイクルは終わってはいません。
しかし、遅くても2.3年内にはピークを迎えると思われます。
今をスルーして、そこから株式投資を始める事のないように。😁
株式投資は、
不安や悲観のある時に買い
それが解消された時、もしくは過度に楽観になった時に売るものです。
その事をお忘れなく😁