子供の頃家族で、夜の連続ドラマにハマっていた時があった。

 

その時に、この時生ってドラマがやってたのよね!

 

国分君と櫻井君が、出てた気がする!

 

これ、東野圭吾さんの作品だったんだなぁと思い、もうドラマの内容は忘れたから、改めて読んでみた!

 

未来の息子が過去の自分に会いに来たって話までは覚えてるけど、細かいことまで覚えてなかった。

 

ので、楽しみにしながら読むことに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ネタバレ有り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「時生」 東野圭吾

 

 

息子の時生は、20歳になる前に亡くなる病気だった。

妻の家系が、男の子はみんなその病気になる血筋だった。

なので、妊娠した時産まない選択をしたが、生んで欲しいと父親の拓実は頼んだ。

20歳までに死ぬと分かっていても、産んで欲しい・・・!

そして、息子は元気に生まれ大きくなったが、17歳の今意識を失った状態でいる。

そんな時、拓実は若い頃時生に会ったことがあると思い出し、妻に話し始めた。

 

それは拓実が20代前半の頃、ロクな仕事に就かず人を騙すような仕事をしていた。

こんな仕事をしたくないと、若い社長を殴った。

裏の仕事だったため、拓実は追われる身となりボコボコにされる。

そんな時、時生が現れた。

「花やしきで待ってるだけじゃ、分からなかったよ。でも、会えて良かった」

と、訳の分からないことを言う。

時生は、拓実の親戚だと言った。

が、拓実に親戚等はいなかった。

時生は、何者なのか?

時生は、ずっと拓実に引っ付くような生活を始めた。

拓実には千鶴と言う彼女がいたが、転職を繰り返しまともな仕事をしない拓実にうんざりしていた。

お金だって、たくさん貸していた。

千鶴は警備会社の仕事を、拓実に勧めた。

拓実は嫌々面接に行ったが途中パチンコをしたため、遅刻した。

遅刻したことを面接官に注意され、逆ギレして帰った。

 

その日から、千鶴が家に来なくなった。

千鶴の家に行ってみると、拓実と別れる手紙が置いてあった。

そして、千鶴は男と一緒にて、その男が追われていると言う情報を知った。

その男を見付けたら、知らせて欲しいと怪しい人物から言われる。

千鶴は、なんでそんな男と一緒に逃げているのか?

振られたが、千鶴とちゃんと話し合いたいため、千鶴を探しに大阪に行く。

時生も一緒に、着いて行った。

千鶴達が大阪にいると言う情報しか分からないまま、千鶴を見付けることが出来るのか・・・!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記憶てたドラマの内容が、なかった。

 

ドラマの中では、自販機にお茶がなかったり缶のプルタブに「昔は、こうだったんだ」と、時生が言ってるシーンがあった気がした。

 

「自販機で、わざわざお茶買う人間なんているわけねぇだろ。家で飲めるのに」

 

と言う拓実が言ってるシーンを思い出した。

 

が、小説にはそう言ったセリフはなかった。

 

ドラマオリジナルのセリフの様だ。

 

時生は、なるべく未来から来たことを隠そうとしていた。

 

でも、父親を見るなり

 

「拓実さんでも、そう言うこと言うんだね」

 

と、自分の若い頃の父親を意外がってるシーンもあった。

 

そして、自分の父親の若気のいたりを、これ以上見たくないと言うシーンもあった。

 

子供の頃の父親はしっかりしてたけど、まさか若い頃こんなにダメ人間だなんて思わないだろう。

 

 

もし、うちが若い頃、小春が未来からやって来たら・・・

 

いや、うちはあまり性格は変わってないか?

 

でも、小春なら寄り添ってくれたかもしれない?

 

 

拓実は時生のおかげで、人生がかなり良い方向に変わるのよね!

 

時生がいなければ今の仕事に就いてなかったし、時生がいなければ今の奥さんとも知り合ってなかったかもしれない。

 

卵と鶏、どちらが先かと言う様なお話だった!

 

人との出会いで、人生が大きく変わることがあるかもね・・・!