読んでみると、うちの大好きな婚活の話でした!

 

もうね、婚活してる人の心理描写がリアルに表現されてる!

 

そして、彼女の真美の性格や考えがうちと似ていて、共感と痛いところを突かれている場面も多々・・・!

 

楽しく、読めましたニコニコ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ネタバレ有り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「傲慢と善良」 辻村深月

 

 

真美がストーカー被害にあっていて、ある日家に明かりが点いていて部屋にストーカーがいるから怖いから、架の家に行きたいと言われた。

架は飲み会の最中だったが、急いで家に戻った。

ストーカーから守るため、架は真美と結婚することを誓い、2人は婚約した。

同棲して結婚式場等も決めて真美も寿退社して、順風満帆だった。

 

架は飲み会で男女いつもの仲の良いメンバーとその時飲んでいたのだが、架の元カノの話になった。

架と元カノはとても仲が良く趣味もあった。

当時元カノは26歳で、架は31歳だった。

ある日元カノから、そろそろ結婚したいと言われた。

架は、怖いと思った。

まだ26歳なのに、そんなことを考えるのか?

いつかはしたいと思ったが、まだしたくないと架は思った。

そして、その後元カノに振られ、元カノは次の相手とすぐに結婚した。

架は、気づけは37歳になっていて、この頃になると周りは結婚したり子供もいたりして、昔のように合コンしたり等の出会いがあるわけではなく、マッチングアプリなどで出会いを探した。

が、出会っては違う出会っては違うの繰り返しで、婚活に疲れていた。

ちょっと良いなと思うのが、シングルマザーの人と真美だった。

最初は飲み会に一番気に入っているシングルマザーの人を連れて来ようと思ったが、子供が熱を出したと言って連れてこれなかった。

子供がいると言うことは、こう言うことなのだなと思った。

なので、2番目候補の真美を連れて行った。

真美は、とても良い子だった。

惹かれる部分は特にないが良い子だと思ったし、この子と付き合っても良いかなと思った。

 

飲み会の席で女友達に

「彼女と結婚したい気持ちは、何%?

と聞かれたので

「70%かな」

と、答えた。

すると女友達が

「それって、相手に対する点数だよ。架は真美ちゃんのことを70点の女だと思ってる。元カノだったら、100点をつけてたんじゃない?

と、言われた。

結婚したい気持ちと相手の点数とは違うと反論しようと思った。

 

ある日、真美が寿退社するので送別会があった。

そして、翌日真美が姿を消した。

架は、すぐにストーカーのことを思い出した。

真美は、ストーカーに連れ去られたんじゃないかと。

警察に相談をして、真美の家にも入った。

真美の家からは、少しアクセサリーが盗まれていた。

が、架が渡した婚約指輪は残っていた。

盗難被害にもあってるし、真美はストーカーに連れ去られた・・・!

と思ったが、警察からは事件性が低いと言われた。

真美の意思で、どこかへ言ったんじゃないかと言われた。

 

真美はストーカーに盗難されたり部屋に入られた時に、架はその時点で警察に行こうと言ったが

「ストーカーは、地元の群馬で出会った人で私が振った人だと思う。付き合ったとかそう言うんじゃないけど、相手だって生活があるし30歳過ぎてからの失恋って、私にも気持ちが分かるから」

と言って、警察には行かない方向で話が行った。

だから架は、そのストーカーの相手が誰なのかや、名前だって聞いてなかった。

名前を聞かなかったことを、悔やまれる・・・

警察が動いてくれないならばと、架は自分でストーカーを探すことにした。

考えてみれば、架は真美のことや過去のことを、全然知らなかった。

真美の母親や姉に色々聞き、真美の今までの恋愛遍歴を辿って、1人1人に会おうと思った。

が、真美は今まで恋愛自体してこなく、したとしたら結婚相談所で2人くらい会った程度だった。

架は、その結婚相談所で会った2人に、会うことにした。

1人はすでに妻子持ちで、気さくで高学歴で雰囲気の良い人だったが、服装に気を遣ってない感じだった。

もう1人はイケメンで独身だが、こちらが話を振っても1言で終わって話が続かない・・・

2人とも真美のストーカーではないのではないかと思うと、もう手詰まりだった。

 

そんな時、いつもの女友達2人に飲みに誘われた。

女友達には真美がストーカーにさらわれて行方不明になってることを言ってなかったが、男友達が女友達に話したようだ。

だが、女友達は驚くべきこと言った。

 

「本当、ストーカーがいること信じてるの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

婚活がいかにキツイかが、伝わってくるお話でした・・・!

 

婚活ブログとかも読んでるけど、まさにブロガーさんと同じ心理を書いているなと言う部分があった!

 

良い人だけど、ピンとこない。

 

この人を好きになれたら、どんなに良いだろうと。

 

最初のお見合い相手は、親に勝手に相談所に登録されて選ばれて会わされた。

 

相手は気さくで高学歴で良い人だったが、服装がダサいのがどうしても気になった。

 

でも、もし友達がこの人を旦那さんとして連れてきたら、きっと素敵な人だねと言うと思う。

 

なのに、自分の旦那になる人と考えると、どうしても受け付けなかった。

 

うちが気に入ってるブロガーさんも、まさに「この人を好きになれれば、どんなに良いか」と良く書いてあるので、そうなんだなぁと思った笑い泣き

 

 

そして、うちがこの真美に似てるって思った部分が、親の言うことを何でも聞くってところなのよね!

 

親を悲しませるくらいなら、親の言うことを聞く。

 

うちもそう思って、ずっと過ごしてきた。

 

が、親からすると

 

「あなたは、私(親)がいないと何も出来ない」

 

と言われた。

 

今まで親のためを思って全部言うことを聞いてきたのに、そんな風に言われるとは・・・

 

親が子供に依存していて、そう思いたいだけなのではないか?

 

結婚しろと言うわりに、東京に言って架と結婚することを報告した時

 

「近くに住んでたら、子供が生まれた時お母さんが子供のお世話して上げるのに、東京に住むの!?

 

と、言われた。

 

うん、うちも母親に

 

 

母親「近くに住んでたら、子供の世話して上げられるのにぃ。ほら、あそこの家とか、空いてるわよ?

 

 

と、やたら近くに住まわせようとして来た。

 

目の見えない母親が子供の世話をするなんて無理があるのに、自分が寂しくなりたくなく必要とされたいからそう言ってるんだなと思う。

(母親は、オムツも変えられなかった)

 

母親のそう言う気持ちも分かるが、きっと母親の期待に答えると

 

「本当にハルキちゃんは、お母さんがいないとダメね」

 

と、この本に登場する母親の様なことを、よくうちに言っていた。

 

そして、真美には希美と言う姉がいるのだが、希美は真美と違って自分を持っていて、親の反対を押し切って東京に言って親に頼らず子育てをしている。

 

親に反抗するから、親も希美には何も言わない。

 

うちの親も、反抗的な姉や妹には何も言えないので、うちにばかり集中していた。

 

なんか、この真美と自分が、重なって仕方なかった笑い泣き!

 

 

婚活の問題とか親の問題とか、突き刺さる部分が色々あった!

 

いや、婚活の部分はそんな突き刺さらないけど、婚活ブログを読んでるとこう言うこと言ってる人結構多いなと思ったり!

 

婚活をしていると何人もの人に会うと思うけど

 

「ピンと来ない」

 

と言う理由で振る人は結構多いと思う。

 

この「ピンと来ない」とは、何なのか?

 

この本の中では、ピンと来ないのは無意識のうちに自分の中で自分の点数があって、会った相手が自分より点数が高いか低いか無意識に思い、自分より低いと思うとピンと来ないと思うのだそうだ。

 

なるほどなと思った。

 

この本の最初のお見合い相手は、気さくで高学歴だったけど自分のことを低く見ていたので、その後結婚した奥さんに対し

 

「自分みたいなのを選んでくれて・・・」

 

と、言っていた。

 

うちが25歳の時に、ツレは身長153cmで36歳でまともに彼女もいたことがなく、契約社員でいい歳なのに貯金もない様な人だったが、うちは自分の点数をかなり低く見ていた。

 

実家族から何も出来ない人間と洗脳されていたのもそうだし、うつ病やパニック障害の自分の結婚してくれる人なんているのだろうか、いたとしたら貴重だ。

 

と言う思いから、ツレのステータスがいくら悪くても、付き合ったり結婚してくれることに凄く感謝した。

 

もしうちが健康で仕事もバリバリ出来ていたら、ツレと結婚してなかったかもしれない。

 

そう思うと、これも縁なのかなと思う。

 

結局それで、幸せなのだしね!

 

 

と、なんか色々共感したり考えさせられる話だった!

 

最後は、スッキリした結末でした!