珍しく、手紙が届いた。
今は皆LINEのやり取りばかりだから、手紙が来たなんて何年ぶりだろう。
相手は、妃さんだった。
もう10年以上前に、1ヶ月だか3ヶ月の短期バイトで知り合った女性だ。
うちがあの頃20代前半で、妃さんはその頃30代半ばだったかな
1人でも海外旅行が出来るくらい海外旅行が好きな方で、とても丁寧な喋り方をする人だった。
そして、毎年年賀状やお誕生日おめでとうメールや、たまに暑中見舞いやクリスマスカードなんかもくれたりして、マメな人だった。
こんな感じでマメだけど、年賀状やクリスマスカードも
「お身体には気を付けて、お過ごし下さい」
的な、なんてことない文章ばかりだった。
いつも年賀状やカードなので、今回手紙で来たのが意外だった。
もしかして、封筒の中にカードが入ってるとか
今だと暑中見舞い・・・には遅すぎるか
と思い、中を見てみる。
すると、チップとデールの2枚の便箋が入っていた。
手紙らしい手紙は、ホント久し振りだ。
手紙の内容は、コロナワクチン接種が終わったこと。
家庭の事情で、一軒家で一人暮らしをしていること。
1人になったので家がゴミだらけで、今コツコツと片付けていること。
今後もシングルライフを送るかもしれないこと。
障害者施設で働いて7年になること。
コロナが落ち着いたら、会いたい旨等が書かれていた。
久々の手紙に喜び、小春がいない時にゆっくり手紙を書こうと思った
うちは子供の頃転勤族だったから、頻繁に手紙のやりとりはしてたのよね
いつも、便箋5枚くらいびっしり色々書いてたから、封筒ばかり余っていた。
妃さんは、職場の人間関係で、鬱病になってしまったと以前会った時に言っていた。
もう随分会ってないので、もし会ったとしてもお互い顔を忘れてそうだ。
手紙の内容からすると、障害者施設には色んな障害者の方がいて、中には知らない病名の障害者の方もいるとか。
うちは障害者枠で普通の場所で働いてるかと思ったが、障害者だけが働いてる場所なのかもしれない。
昔ボランティアで障害者の方だけが働いてる場所で一緒に働いたことがあるが、割り箸を袋に入れる作業をしたなぁ。
うちも仕事のことは片隅に考えてはあるが、もし給料が凄い少ないのに何時間も単調な仕事を・・・って考えると、専業主婦を頑張った方が良いんじゃないかと思ったりもする。
手紙の内容から、両親が亡くなって伯母と住んでいたが、伯母が茨城の老人ホームに入ることになって一人暮らしになったと書いてある。
精神障害を抱えながらの、一人暮らし・・・
不安で仕方ないと思う。
手紙を読んで、改めて自分が今幸せな境遇にいることを思い知る。
ツレに養ってもらって、優しい夫に可愛い娘までいて、専業主婦で働かなくても暮らせていけて・・・
障害を抱えながら1人で暮らすことを考えると、結構精神的にもキツイんじゃないかと思う。
いつもはカードだけど、今回色んな話をしたいからこうやって現在の境遇を手紙に記したんじゃないかと思った。
うちはメールでも基本長文だけど、せっかくお手紙が来たのでお手紙を書くことにした
レターセットなら、まだいっぱいある
毎年カードでのやり取りはしてたけど、文通相手になってくれたら嬉しいなぁ
字は、下手くそだけどね
今度、久々に郵便局で切手を買おう