看板には綺麗な水仙が咲いている写真があったけど、あそこには全然咲いてなかった。
でも、本にはこの先にある水仙広場と言うところに、かなり水仙が咲いているらしい
うちはその場所に期待し、ドキドキワクワクしながら進んだ。
水仙広場には、お土産なんかも売っていて人が賑わってるんだとか
途中途中に、源頼朝が馬に名前をつけたとか、そんな看板があった。
源頼朝って、千葉に住んでたの(歴史分かんない
そして、目的の水仙広場に、いよいよ到着・・・
きっと、本にあるような綺麗な水仙が・・・
おや・・・
水仙もないが、人もいなぞ・・・
本には賑わってるって、書いてあったよな・・・
え月曜日だから
とりあえず、疲れたから椅子に座ろうと思ったら・・・
テーブルも椅子も、濡れてる
朝露のせいなのか、どのテーブルも椅子も濡れて座れない
唯一丸太の椅子だけは濡れてなかったので、そこにリュックを置いてもう一度本を読み直す。
おかしい・・・全然本に書いてある風景と文章が違うぞ・・・
後から、女性のご年配の方2人がやって来た。
その2人は椅子を拭いて座っていたが、うちはなんとなく座る気になれず立ち去ることにした・・・
因みに、今年の水仙広場の水仙の風景はこんな感じ。
しょぼい
これだったら、最初に見た川辺の水仙の方が綺麗だった
あの時、もっとじっくり見れば良かった・・・
今までほとんど人とすれ違わなかったが、逆方向から結構人が歩き始めていた。
皆さん・・・この先に水仙はそんな咲いてませんよ・・・
たくさん歩いて来たのに、まさかこんな感じだったとは・・・
期待し過ぎてたかもしれない・・・
そんな感じで歩き続けていると、車が止まった。
そんなに広い道でもないので、うちが邪魔なのかなと思って立ち止まったが、車が動く気配がない。
うちの後ろにいた人がうちを通り過ぎて進んで行ったので、うちも進むことにした。
すると、車の窓が開いていたのだが、車の中からお爺さんが
お爺さん「今年は不作だろ」
ハルキ「今年初めて来たんですけど、あまり咲いてませんね。本にはたくさん咲いてる写真があったんですけど」
お爺さん「数年前の本じゃないか去年台風で雨が多かったから、今年は全然咲いてないんだよ
いつも毎年綺麗に咲いてるんだけどな
こんなに不作なんて、今年は珍しいよ
ここの近所に住んでるから、毎年見てるんだよ
」
ハルキ「そうなんですか初めて来たのに、残念です
」
お爺さん「どから歩いて来たんだい」
ハルキ「安房勝山駅からハイキングコースで歩いて来ました」
お爺さん「随分遠くから来たんだね1人でかい
」
ハルキ「はい」
と話しながら前に進んだ。
そうか、今年が珍しく不作なのか・・・
本にあるような、綺麗な大量な水仙を見たかった
すると、またすぐに違うお爺さんに話しかけられた。
お爺さん「今年はもう時期が過ぎちゃったのかなぁ」
ハルキ「いえ、時期は調度良いんですが、先程話を聞いた方によると、今年は去年の台風の影響で雨が多くて水仙があまり咲いてないようです」
お爺さん「そうなんですか・・・まぁ、来た証拠に撮っときますかね」
と、お爺さんは一眼レフのカメラを持って水仙を撮っていた。
お爺さんは、バイクで来ていた。
今年は水仙が少ないなら、この後はその少ない水仙をしっかり拝むように見なければ
と思い、うちも水仙を撮り始めることにした
この日は天気が良いから、写真が映える
本にもあったけど、これ、なんだろうな
看板に、デーデボッチだったっけな
昔巨人がいて、富士山に座りながら東京湾の水で顔を洗っていて、こちらに来た時の足跡が残ってると言う伝説があったらしい。
足跡を残すためにそこまでの道を昔は草を刈っていたらしいけど、今は駆らなくなって足跡の場所も草がぼうぼうに生い茂り足跡の痕跡はほとんどなくなったそう。
うーん、見てみたかった。
可愛い花達を発見
もう水仙よりこっちの花の方が可愛いんじゃないか
と、軽くやさぐれるw
そして、水仙も一応パシャリ
そして、うちは非常にトイレに行きたかった・・・
ちょいちょい簡易トイレがあるけど、簡易トイレは怖くて入りたくない・・・
うちは我慢しながらどんどん歩いていく。
やる気のないカーブミラーを発見。
この後、お昼に「ばんや」と言うお店でご飯を食べる予定だ。
ばんやの看板があったのでその道を進むが、途中二手に道が分かれていたのでどっちに行こうか迷った。
なのでググることに
ハルキ「近くのばんや」
お爺さん「ばんやなら、この道真っ直ぐ行って、県道だたら左に行ったらあるよ」
ハルキ「そうなんですか。ありがとうございます」
と、自転車に乗った親切なお爺さんが教えてくれた。
長かったハイキングも、終了を迎える。
本には2時間半で着くとあったが、3時間半は歩いたぞ
トイレと足に限界を感じながら、うちは「ばんや」を目指して歩いていく。