両親が家に来た時の話。
相変わらず父親を怖がる小春を見て
父親「お前が俺の悪口言って、怖がらせてるんだろw」
ハルキ「うわぁ、自分に懐かないのを人のせいにするなんて、相変わらずですねぇ」
と言うやりとりをした。
うちは3姉妹だが、父親は子供を全く可愛がらなかったので、当然ながら誰も父親には懐かなかった。
父親は自分は優しい人間だと思い込んでるので、自分に懐かないのが不思議でたまらないらしく
父親「お前(母親)が、子供にマインドコントロールしてるんだろ」
と、よく言っていた。
可愛がってもないのに、懐くわけないだろw
少し考えればわかるはずだが、分からないようだ。
でも、姉のリカちゃんもこういう節がある。
いつもヒステリックでキリキリしてるのに、自分が機嫌の良い時だけ妹達に絡もうとし、妹達がそっけない態度を取って母親の方ばかりに行くと
姉「なんでみんなお母さんの方ばかりいくの」
と、不満をもらしていた。
お互い思っているらしいが、父親と姉はそっくりであるw
それでも、今は父親はかなり穏やかな性格になり、母親の病院にも付き添って、一緒に病室に入り先生の話を一緒に聞いている。
と言うか、母親は先生の話した話をすぐに忘れる。
父親「そろそろ目薬する時間じゃないか」
母親「帰ってからで良いわよ」
父親「そう言って、あと何時間以内に目薬しなくちゃって慌てるんだから、今した方が良いでしょw」
ハルキ「やりずらいんだったら、布団敷こうか」
母親「ううん、大丈夫よ。ここで出来るから。目薬は3つだったかしら3つもやるなんて、面倒だわぁ」
父親「4つだよ。今日から4つになったでしょ」
母親「えそうなの4つもやるなんて面倒臭い。どの目薬からさそうかしらこの目薬は何かしら」
父親「じゃぁこの目薬からにしようか」
母親「じゃぁお願い。はぁ、目薬3つもやるなんて、面倒臭いわぁ」
父親「だから4つだってw」
母親「え4つもあるの」
父親「さっきも言ったよ。もう説明しないからねw」
と言いう会話が、繰り広げられていた。
目薬を1回さすと、次の目薬まで5分待たなければいけない。
母親が昼間1人でいる時は、今なんの目薬をして、今時間がどのくらい経ったのか分からなくなる時があると言う。
母親に目薬をさすのは父親なのだが、母親はそれでも面倒臭い面倒臭いと言う。
病院に連れてって目薬までさしてくれるのに、感謝の言葉よりも面倒くささが勝つのかと思った。
まぁ母親の気持ちも分からなくはないが・・・
昔、人に頼ることでしか生きていけないのは大変だとも言っていた。
確かにずっと人に頼ってばかりの人生は大変だが、感謝を忘れてはいけない。
ずっとやってると、感謝も忘れてしまうのだろうなぁ。
と言うか、旧ハルキ家では「ありがとう」や「ごめんなさい」と言う基本的な言葉がほぼ使われていなかった。
良いことをしても「当たり前」で、悪いことをしても「自分は悪くない」と言った感じだ。
今思えば、機能不全家族だ。
うちはいつも仕事で休み希望を出す時は、大抵母親を病院に連れて行ったり美容室の付き添いに行ったりしていた。
(車を運転出来る人間が4人いるのに、いつもうちばかりだった)
しかし、母親がいつも褒めるのは妹が時計を買ってくれたことばかりだ。
母親「目薬、あと2回もするのかぁ」
父親「あと3つだよ」
母親「えあと3つもあるの」
父親「だから今日から目薬4つ貰ったでしょwあんまり言うと、ハルキちゃんが心配するよwww」
と、父親は困ったことがあると、すぐにうちに振ってくる。
ウザい・・・
恐らく、以前LINEで母親が認知症だから病院へ連れて行ってと言ったことだろう。
この際だから、ハッキリ言うことにした。
ハルキ「お母さんは軽度の認知症だから、病院へ行った方が良いよ。軽度の状態だったら治りも早いからさ」
母親「え、でも人の名前とかも忘れたりしてないわよ」
ハルキ「そこまで行くと重度でしょ。お母さんは軽度の認知症なんだよ。同じこと話して、何度もお父さんに怒られるのも嫌でしょ一応確認のつもりで行ってみたらどうかな」
母親「でも、誰からも何も言われたことないわよ昭島のおばちゃんにも、大丈夫って言われたよわよ」
ハルキ「ハッキリと『あなた認知症ですよ』なんて言える人なんていないって。検査だけでもしときなよ」
母親「そうねぇ」
父親「この前人間ドッグの時相談しようと思ったけど、お母さんあの時体調悪くて、人間ドッグ行けなかったしなぁ」
ハルキ「正直、お母さんの話す会話は支離滅裂になってるよ」
母親「分かった。これから同じこと喋らない様に気を付けるようにする」
ハルキ「気を付ける様にしてなんとかなる問題じゃないから、ちゃんと病院に行ってね。軽度の状態なら治るだろうから」
と、母親はどうしても自分を認知症だと認めたくない様だった。
昔は
母親「私、認知症かしら~w」
と冗談で言っていたのに、いざ本当にそんな感じになると、認めたくないもんなんだな。
と言うか昭島のおばちゃんには大丈夫って言われたと言っていたけど、うちは昭島のおばちゃんからは
昭島のおばちゃん「あの子はもうダメね」
と聞いていた。
誰も言いにくいことは言えないものだ。
そして、母親は認めたくないから、なんとか自分の都合の良い方に持って行こうとする。
たぶんプライドがあるのだろう。
目が見えなくても、白い杖をつきたくないと言ってるし。
うちが鬱病になって精神科に通っても、母親は精神科ではなく『心療内科』と言っている。
因みに、ツレも『心療内科』と言っている。
自分の子供や妻が精神科に通ってると、思いたくないんだろうなぁと思った。
とりあえず、父親と母親の両方に認知症の検査に行くように伝えた。
両親は優しいのに、何だかいつも会った後モヤモヤとした気持ちが残る。
この感情は、一体何だろうか・・・
うち、たまに1人で変なこと考えてるんだけど、「家族」ってなんだか気持ち悪いなと感じる時がある。
親だから親孝行しなければいけない。
姉妹だから仲良くしなければいけない。
と、ただ「家族」ってだけで、気が合わなかろうが信頼関係が築けていなかろうが、家族と言うだけで問答無用で仲良くしなければいけないと言う家族と言うシステムが、凄く気持ち悪いものに感じた。
昔姉がヒステリックにガーガーうちのことを責め続けていても
両親「言わせておけばいいじゃない」
と、うちを庇うどころか姉を庇う発言に唖然とした。
言わせておけばいいと言うのは、うちがずっとヒステリックに言われ続けるのを我慢しろってこと
ヒステリックな姉を叱るより、うちを我慢させた方が平和だと言うのが凄く伝わって来た。
妹に愚痴ると、妹だけはうちに共感してくれた。
妹は儀礼的にGWとかお盆休みとか正月とかに実家に帰るくらいで、そんなに密な関わり方をしない。
儀礼的には関わるけれど、そんなに深く関わるつもりはないよと言うスタンスだ。
姉はそんな他人行儀な妹のことを寂しく思ってブーブー言っているが、うちはそんな他人行儀な妹に好感を持っている。
家族であろうがなんであろうが、好きな人とだけ関わって生きていくと言うスタンス。
とても良いと思う。
しかし、妹とうちは趣味が全然違うので、あまり遊んだりして関わる機会がないのだけれどw
今は父親も姉も性格が落ち着いたので問題はないし優しくしてくれるし何も問題ないはずなのに、なぜか会った後モヤモヤとする。
大好きだった母親でさへ、モヤモヤとする。
車の代金たくさんもらっておいてなんだけど、うちも適度な距離で付き合っていけたらなと思う。
以前は1ヵ月に1回くらいのペースで実家に行っていたけれど、向こうが来て欲しいと言われたら行く感じにしようかな。
姉とも、一緒に出掛けたいと誘われたら行く感じにしよう。
出来れば、小春も子供としてではなく1人の人間として付き合っていきたい。
娘だからとか母親だからとかじゃなくて、1人の人間として信頼関係を築いていけたら良いなぁ。