大正6年創業・鈴木写真館 | 埼玉いいじゃん。

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浦和駅西口から玉蔵院に向かうと、江戸時代後期の山門の右手に「鈴木写真館」があります。

中島みゆきの「荒野より」のプロモーションビデオを見て、冒頭に浦和西口コルソからさくらそう通りが映るので、何故浦和なのだろうと思っていたら、同級生が「ラストの写真館は玉蔵院前の鈴木写真館だね」と教えてくれました。

1980年のNHK朝の連続ドラマ「なっちゃんの写真館」で、機材提供したことで知られていました。


創業は、大正6(1917)年。



ウインドウのガラスも、今のものとは違い、少し波打ってるかのように見えます。近づいてみると気泡が入っているところがあったりもします。



「鈴木写真館」の文字も、上部の「Suzuki」もモダンな印象です。



一歩、足を踏み入れると、「Suzuki」のロゴ入りカウンター。




古いカメラ。




角を丸く整えられた階段で、2階のスタジオに向かうのです。



頭上も見逃せません。



2階には長いソファのある待合室。そしてもう一室。




昔は、ここで着付をすることもあったそうです。スタジオは撮影不可。

建物が老朽化し、後継者もいないということで建て替えるそうです。



こういうタイル装飾も、今はもう見ることができないですよね。


入口脇には、こんなタイルも。

浦和駅西口は、30年ほど前に駅前に伊勢丹コルソの建築、15年前にはロイヤルパインズホテル創業と、大規模な開発は数少なく、それでも老朽化にともなって再開発は行われ、この鈴木写真館の隣も駐車場、向かいも駐車場と、大正モダン建築も風前の灯となっています。


さいたま市浦和区仲町2-2-10
鈴木写真館