久しぶりにムラカミハルキの本を読んだ。


以前、「海辺のカフカ」 と 「ノルウェイの森」 を読んだ事がある。


カフカははっきり言って、どうしてもファンタジーが強すぎて

読んでいても気持ちが入っていかなかった。


ノルウェイの森は、確かにすらすら読めるんだけれど

「それで、だからどうしたってさ。」


くらいの感想しか出てこなかった。


ハルキファンがこれを聞いたら、立腹されるだろうが、

私に想像力が足りないのか、繊細さがたりないのか

ハルキの本はもういいやって思っていた。



ところが、先月のノーベル文学賞の期待もあって、

なんとなくまたハルキが気になってきた。


でもわざわざ日本から本を送ってもらうのも大変だし・・・・

そう思っていたら、オットがこう言った。



「えっ、ハルキを読みたいって? それなら勉強にもなるから

イタリア語でよむべきだ。  ハルキの本なら沢山ある。

そうだなぁ・・・飽きっぽいキミに適しているのは、これだな。」



飽きっぽいキミ・・・


というのが気になるが、親切に1冊選んでくれたので読むことにした。







   murakami




原作タイトルは、「神の子はみな踊る。」

神戸大震災にちょっとまつわるショートストーリーが6作はいっている。


130ページしかないので、飽きっぽい私でも読み終えることができた。


そして、不思議なことに、イタリア語なのにスラスラと読めた。


翻訳が多分いいんだろうなぁ・・・・

それともハルキのつつ゛りはシンプルだから、

イタリア語もシンプルになるんだろうか・・・・



ハルキの世界はあまりにもファンタジーが多くて

なかなか気持ちが入っていけないのだけれど、ショートストーリーのせいか

この本は読んでいても違和感がなかった。


なーーーんとなく、また1冊ハルキの本を読んでみたくなったのであった。