久しぶりにムラカミハルキの本を読んだ。
以前、「海辺のカフカ」 と 「ノルウェイの森」 を読んだ事がある。
カフカははっきり言って、どうしてもファンタジーが強すぎて
読んでいても気持ちが入っていかなかった。
ノルウェイの森は、確かにすらすら読めるんだけれど
「それで、だからどうしたってさ。」
くらいの感想しか出てこなかった。
ハルキファンがこれを聞いたら、立腹されるだろうが、
私に想像力が足りないのか、繊細さがたりないのか
ハルキの本はもういいやって思っていた。
ところが、先月のノーベル文学賞の期待もあって、
なんとなくまたハルキが気になってきた。
でもわざわざ日本から本を送ってもらうのも大変だし・・・・
そう思っていたら、オットがこう言った。
「えっ、ハルキを読みたいって? それなら勉強にもなるから
イタリア語でよむべきだ。 ハルキの本なら沢山ある。
そうだなぁ・・・飽きっぽいキミに適しているのは、これだな。」
飽きっぽいキミ・・・
というのが気になるが、親切に1冊選んでくれたので読むことにした。
![murakami](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fkura3.photozou.jp%2Fpub%2F58%2F311058%2Fphoto%2F161425249.jpg)
原作タイトルは、「神の子はみな踊る。」
神戸大震災にちょっとまつわるショートストーリーが6作はいっている。
130ページしかないので、飽きっぽい私でも読み終えることができた。
そして、不思議なことに、イタリア語なのにスラスラと読めた。
翻訳が多分いいんだろうなぁ・・・・
それともハルキのつつ゛りはシンプルだから、
イタリア語もシンプルになるんだろうか・・・・
ハルキの世界はあまりにもファンタジーが多くて
なかなか気持ちが入っていけないのだけれど、ショートストーリーのせいか
この本は読んでいても違和感がなかった。
なーーーんとなく、また1冊ハルキの本を読んでみたくなったのであった。