育児。そして介護 | asuaritoのブログ

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あすありと思ふ心の・・・



友人の要望でブログにあげます。


疑問と違和感。

友人の様子に、気持ちがザワついていた。

先月、友人の兄から
「病院から『家族の状況』に、病院への苦情と書くと、転院先から受け入れ拒否されるかもしれない。病院に電話はするな」

とのメール。

聞いた瞬間、違和感を持った。
病院に苦情?

友人は、リモート面会で親の様子を知るだけ。
医師から、親の病状を聞きたいと電話した。

病院の看護師がたからの回答は
キーパーソンだけに説明をする。お兄さんから聞いてください。

この回答にも違和感を持つ。

友人は、兄の説明など一切ないこと、兄は親の様子を見ることもなく(リモート面会)、介護施設へ預けようとしている。

看護師がた、特に病棟長は、リモート面会のとき様子を見てもらっていますので。

納得できない説明。

親が転院したあと、リモート面会の1回目、兄から「話せない」と聞いていた友人は
元気づけよう、何も心配しなくていいからと語り続けた。
すると、、
「あなたのことが、心配」
「ご飯、食べてよ」
など、はっきり聞こえる声で、すらすらと話した。
友人は、驚いたと同時に安心した。
親の様子は、しっかりしていて大丈夫だ。と。

面会2回目。
主治医が病状を説明したいから面会時間を早めてください。と病院から電話がはいった。
面会時間は2時間早まった。
医師は、強い口調で
「今から、病状を説明します。お兄さんと共有してください」
説明の前と説明後に、同じことを言う。

医師の口調が厳しかったことなどから、直感で兄は医師の説明を聞くことも、挨拶さえしていないのだと思った。

医師の説明で
「ここ10日ほどで、話せるようになりました」
おかしいと感じた。

1回目の面会から6日しか経っていない。
はっきり聞こえる声で、すらすらと話した親の姿も記憶している。
妙な説明だと感じた。

医師の説明が終わり、面会した。
親は、ほとんど話さなくなった。うなずくだけだった。
親の様子が気になる。
話しかけると、看護師をチラチラ見て、何か気にしている。

話さなくなった親に、ストレートに聞いた。
「どうして話さなくなったの」
親が反応するかもしれないと思い、家財道具を捨てた兄の話しをした。
「自分の、いいようにするんだもの」
目元が赤くなり、泣いた親。

5回目の面会が終わるころ、医師から病状を聞きたいと申し出た。
看護師は「はい。そのように伝えます」と答えている。

翌日、担当の看護師という者から電話があった。
その内容が、キーパーソンだけに説明します。

考えてみたけれど、どうも納得できない。
兄からの説明はないことも伝えている。

ここで、わたしたちに相談している。
あり得ない。
病院は、そんなこと言えない。
はっきりしたことで、もう一度
病院に電話した。
病棟長が対応した。説明会に来てください。
その時、行きます。と答えた。

電話が終わって、言葉にできない不信感を持つ。

わたしに連絡があった。
これまでの兄のこと、担当看護師のキーパーソンだけ。という発言。
手紙で送付するように伝えた。
手紙のコピーをとっておくように、とも。

面会時、病棟長が割り込んできた。
「やっぱり、来られませんか。私は、説明を聞いてもらうほうがいいと思います。
病状を知りたいでしょうから」

わたしの想像していたとおりの展開だった。
一つの「手違い」を、なかったことにしょうと、必死なのだ。

友人は、病棟長に
「わたしは、それを、ずっとお願いしてきました。なぜキーパーソンだけに説明なのか、納得できなかった」

すると、病棟長は
「こうして面会のとき様子をみていただいているので、、、〇〇さん、ここ見て」

リモート画面を見ていた親に、無駄な会話をして、画面から去った。

保身。卑怯にもほどがある。

その後、親の介護認定が決まった。
要介護5
最も重篤な状態。

次の面会のとき
話さない親に言った
「もう、いいのよ。介護認定終わったんだから、言いたいこと話していいのよ」
友人のカンが鋭かった。


しばらく経って、兄から病院への苦情メールが届く。
苦情?
分からないことを聞くのは、苦情なのか。

兄の、いつものウソかもしれない。
友人は、兄に問うた。
ほんとうに、そう言われたのか。

兄の窃盗のことも、追求した。
これまで、ウソの連絡でリモート画面もしばらくできなかった。
「リモート画面は、俺だけになっている」
「何度、頼んでも許可がおりない」

友人は、そんなの、おかしい。
感染が多くても、リモートで面会できる。
兄のメール内容
それは、ありえない。
誰にでも分かる。

病院に最初に聞いた電話内容はリモート面会。
「そんなこと、ありません。リモート面会できます」

また兄のウソにだまされてしまった。

そして、その後の病院の対応にも納得できず、友人は憔悴しきっていた。

兄は、ずっと親と同居していたのではない。
3年ほど前に、福岡市から急に帰ってきた。
この風呂はイヤなんだ。
台所も気に入らない。
それだけで、頑丈な風呂場はユニットバスになり
台所の家財道具は全て捨て、親が大事にしていた「宝物」さえ必要ない。と処分した。

昨年、兄の窃盗現場を見た人から声をかけられた。
またか、、

ご近所さんとは、妙なもので、本人には言わない。
家族に「見たわよ」と話す。
いっそのこと、警察に知らせてくれたらいいのに。

家族は、ご近所さんの目撃など兄のことで苦悩する。
友人が兄のことを知ったのは25歳のとき。
親戚の叔母から教えてもらったという。
親は、兄が17歳の時から、ずっと苦しみ続けている。

兄へのメールを下書きした。
分からないことを聞くことが苦情だと言われるのなら、家族の状況の欄に書いてもらえばいい。
長男は、犯罪者です。より、いいと思う。

面会のとき、分からないことを聞くことは、病院への苦情なんですか。と問うた。
病棟長は
「わたしたちは、一生懸命、治療とリハビリをしています」
二度言う。
友人は心をこめてお礼を伝えた。
二度言う病棟長に、二度お礼を伝えた。

話しを聞いているだけで、変だと感じる。
ベテランの看護師に電話してみた。

「どこの、誰が言ったの!そんなこと!!
患者家族に対して!」

ベテラン看護師の言うとおりだ。
一生懸命、治療とリハビリをするのが、病院スタッフの役割り。

病棟長、なにを血迷ったか、、

友人の苦悩は、もう一つあった。
従兄弟からのメール。
全文をプリントアウトしたのを見せてもらった。

一言で表すと
「兄」のことを全肯定。
友人のことを全否定。

わたしは、不思議に思った。
なぜ、従兄弟が入り込むのか。

兄は、従兄弟に対しては低姿勢らしい。
親と妹は「兄」の事情を知っている。
親と妹に連絡しなければならないとき、まず従兄弟に相談する。
親と妹に、面と向かって話せないという。

なるほど。逃げ道があったのだ。
何かが明らかになるとき
わたしの事務所によりますと、
わたしの秘書の話しでは、
答えるとき、この言葉から始まったように。

しかし、従兄弟の目的が分からない。
友人は、親を介護施設に入所させるため、説得しょうとしているのだと思う。と言う。

それにしては、しつこすぎる。
変だ。
従兄弟のかたの主張は、友人を全否定しながら、介護は大変だ。だけではない。
とにかく、しつこい文面が多い。

わたしの疑問を、友人に伝えた。

兄のこれまでのこと。
家族の苦悩。
急に帰ってきて、家財道具を捨て改築したこと。
兄から、頸椎を捻挫するほど拳で口を殴られこと。
兄のことを教えてもらったのは、従兄弟の母親からだったこと。

従兄弟に全てを伝えた。
それへの返信は
兄妹仲を、どうにか良くしようと考えていたけれど、無理だと分かった。

この文面には、わたしも驚いた。

親族でも、どうしょうもできないのが、家族の問題。
逃げたり、だましたりする兄に長期間 苦しんでいる家族に、何を言えるのだろう。
おこがましい。

兄妹仲をどうにか、よくしようと考えるのであれば
「妹」の言い分も理解しなければ、シーソーのように片方だけを上げていても、どうしょうもない。

わたしは、感じたことを素直に話した。
わたしは、悪意を感じる。

友人は、うなずいた。
小学生のころから、従兄弟の兄弟姉妹から けなされていた。
「子どものころ悲しい思いしたことって、今でもはっきり覚えているの」

決別したほうがいい。
叔父も叔母も亡くなり、従兄弟とは婚姻さえ認められるほどなのだ。
一方通行では、体力も精神も消耗してしまう。

きわめつけのメール。
介護は、外から見ているのと実際は、とても大変で、毎日が地獄なんだ。

みぞおちの少し上あたりに痛みを感じた。

介護は大変だと思う。
よく共倒れということを聞く。
例えば、配偶者の両親であれば、いろんな感情があって介護が困難になりやすい。

友人の心配は、親の宝物さえ捨ててしまう兄。
入院してから、リモート面会さえしない兄。

親は、ハッキリと分かっている。兄のことで周りの態度や言葉に敏感になっていることから
全てにおいて、言いたいことも言えずに耐えてきた。

サッサと介護認定の申請をし、通院のとき医師に話していた内容から、要介護5とは、おかしいねぇ。と主治医からも聞いている。

重病人にして、施設へ。
兄は、品物のように考えているように感じる。

友人が感じたことは、そのとおりだと思う。
家族が円満であれば、話し合い協力しながら決めることができる。

従兄弟のメール。
毎日が地獄なんだ。
このかたを知らないので、はばかりなが考えても、言葉がすぎると感じる。

子どもが生まれたとき、親は、特に母親は、時間ごとに授乳をし、オムツを替え、成長を喜びながら育てる。
これは、喜び。だと思う。
地獄ではない。

ならば、生み育てた親を介護することは、なぜ地獄なのか。
地獄というのがどのような表現なのか理解しがたいけれど
絵に表されるような状態を指すのであれば、言い過ぎだと思う。


子どもを育て、親を自宅で見送り、高齢者となって、他人にみてもらうのか。

リハビリの甲斐あって、動けるようになった親に自宅で過ごしてもらいたい。

友人の願いは、そんなに無理なことなのだろうか。

友人は、決心している。
「わたしが介護する」