ちょいワル(ちょいモテ)オヤジのイメージで有名になった雑誌「LEON」を買った。
月刊誌で既に52号というから、かなり前からあった雑誌なんだと思う。
まず、驚いたのが、ヴィトン、ブルガリ、ティファニー、アルマーニ、ドンペリといった、バブル時代を象徴する高級ブランドの広告がずらりと並び、記事では、1億6千万円もするブガッティのスポーツカーや2000万円以上するベントレーのセダン、又、100万円以上するキートンのコートや4万円以上する「DE LA MER」の男性用美容液あたりが特集されていたこと。
次に、内容の面白さであるが、「NIKITA」という大人の女性雑誌と連動させながら、若者を小僧、小娘と呼んだり、ハゲオヤジのことを「マルガリータ」、白髪オヤジを「ちょい枯れオヤジ」と呼んだりしているので、記事を読んでいても楽しい。
今月は、チョイロク(ロクデナシ)オヤジの特集であったが、なかなか面白かった。
確実に30代後半から50代あたりのリッチ層に向けた情報を発信している雑誌であり、このような雑誌がバンバン売れているところを見ると、日本にも、又、バブルが起こっているような気がします。
最近読んだドラッカーの本には、中世以来、世界のあらゆる先進国で十回以上のバブルが起こって崩壊したと書いてあった。
僕はまだ1回しかバブルの誕生と崩壊を経験していませんが、崩壊時には社会にいろいろなひずみをもたらすと同時に、今、振り返ってみると、サービスレベルや生産性などで成長をもたらした部分もかなりあったと思うし、楽しかった。
ただ、今回のバブルは、前回のように、国民全体を巻き込んだものではなく、一部の上流階級が消費を楽しんでいるバブルのような気がする。
これは、先日書いたブログ「中流社会から下流社会へ」 でも取り上げましたが、中流層が少なくなってきたことや、一部の上流階級にフォーカスを当てたブランドの販売戦略からも想像できる。
マーケットは確実に存在すると思うので、是非ともこのマーケットに向けたビジネスを慎重に行っていきたいと思う。
今日の格言:「いずれ崩壊するバブル、でも楽しいから繰り返す!」