「生きるとは」 芳村 思風

                
人間において生きるとは、

ただ単に生き永らえる事ではない。


人間において生きるとは、何のためにこの命を使うか、

この命をどう生かすかということである。


命を生かすとは、何かに命をかけるということである。

だから生きるとは命をかけるということだ。


命の最高のよろこびは、

命をかけても惜しくない程の対象と出会うことにある。


その時こそ、命は最も充実した生のよろこびを味わい、

激しくも美しく燃え上がるのである。


君は何に命をかけるか。

君は何のためなら死ぬことができるか。


この問いに答えることが、生きるということであり、

この問いに答えることが、人生である。