たとえば ボクを
リトマス試験紙に たらしてみても
得られるのは
赤でもない
青でもない
白黒はっきりもしない
中途半端な色合いだ
アルカリ性か 中性か
ほんとはそんなこと
どうだっていいんだ
アジサイだって 最近は
白や緑が いるらしいし
生まれた場所も
もう 関係ないな
6月 道路わきのアジサイが濡れる
ボクらみんな ひとときの夢に咲く
たまゆらのいのち
ただ咲くように
ただここにいる
リトマス試験紙を ためしたところで
得られる結果に 意味はあるかい?
生まれ落ちた 大地には
白も黒も
赤も青も
存在しない
アジサイは 最初に見た人が
紫と思ったから 紫陽花なのさ
だからアジサイ本人は
なんと思っているかわからないね
君もそう ボクもそう
アジサイと同じで
ただここにあるいのち
ただ君であること
ただボクであること
それがすべてで
それでもう十分なんだ
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7月23日にメモに残されていた詩を見つけたので、あげます。
実は
だからアジサイ本人は〜
というところからは、さっき書いた付け足し。