初めて投稿します


旦那さんが癌になりました

「食道胃接合部癌」です

ここに記録として残しておこうと思い、始めてみました





数ヶ月前から旦那さんが

食事中に急に箸を置き、姿勢を正し、胸に手を当ててしばらくじっとする


最初の頃は数秒〜1分程度


「どうしたの?」と聞くと「う〜ん、何か詰まってる感じ」


2ヶ月後位にまた同じ様に胸に手を当てている

「詰まった?」「うん・・・」

また、1分程して「大丈夫」と


主人は食べ物をかき込んで食べるタイプではない

どちらかと言うと、ゆっくりノンビリ時間を掛けて食べる感じ


その時に食べていた物も納豆蕎麦だったり、とろろ掛けご飯だったのを確認している


詰まる様な物じゃない様な・・・


「病院行く?」「ううん、大丈夫。よく一気に飲み込んで詰まるとかあるじゃん。あんな感じ」

「そうかなぁ?」と、私もちょっとおかしいと思いながらそのままにしてしまっていた


そしてまた数ヶ月後、また詰まったのかそっと私に背中を向ける

ティッシュで数回口に含んだものを出している

その時に鼻水が出ていた


「ねぇ、おかしいよ。一回病院行こう。何もなかったならそれはそれで安心するじゃん」

「うーん。大丈夫だと思う」

かなり呑気だった主人



そして、7月27日の朝食でそれまでに無い位の詰まりが彼を襲った

ティッシュを取るように言われ、捨てる用のビニール袋と共に箱で主人に手渡した。

何度も何度もティッシュで口から何かを少しずつ出している


吐く、という感じではなく痰を出しているという感じ

拭っても拭っても何かが出てくる

箱ティッシュ一箱使ってしまうんじゃないか?位の勢いだった


後から聞くと吐き出していた物は唾液と、詰まって入っていかない食べ物だそう


胃まで入っていかないので、すっぱい臭いもない


それでも本人はまだ呑気


7月31日に元々入っていた内科の予約を、友人が遊びに来ることになり、次の日に延期していた主人

「えー 、病院最優先の方が・・・」

「大丈夫、もうすぐ健康診断もあるし」

「それでも、内科で詰まる事、話してね」


主人は無呼吸症候群の為、2ヶ月に一度内科に行くことになっている


8月1日内科


忘れずに先生に伝えてもらうと、「すぐ隣で胃カメラやってもらえるから」と教えて頂き、そのままの足で隣のクリニックへ

少し待ちましたが、胃カメラをやって頂けました

その日はそれで終了

一応「逆流性食道炎」のお薬を処方してもらった




8月5日検査結果

写真を前に淡々と説明して下さる先生


途中、ん?と、思う様な塊が見えた

多分、先生は見ただけで「癌細胞」と、分かっていたんだろう

「この部分にシコリが見られます。悪いものを疑わなければならない。場合によっては手術が必要になるかもしれません。その場合は◯◯病院に紹介になると思います。」と、静かに仰った


「ここの細胞を取って検査させて頂いても良いですか?」と

「お願いします!」

「検査結果は・・・お盆に入ってしまうのでちょっと先になりますが18日に来ていただけますか?」


診察室を出て、お会計を済ませた後

主人はぐっったり

かなりショックを受けている

「癌・・・かなぁ?」と、震えた様な声で私に問いかけて来る


「違うよ」


咄嗟にそう答えた私は本当にそう思っていた

「癌じゃないよ」


少しでも不安を煽りたくなかったし、

処方して頂いたお薬も「逆流性食道炎」のものだったし


数日後、病院から主人に電話があり

「18日だとあまりにも先ですので、9日でしたら結果も出ていますし、枠も作りますので来られますか?」と、連絡を頂いた


本当に有り難い!


早く伝えて安心してもらいたいのか、結果が良くなかったので早く治療を進めた方が良いからなのか


どちらにしろ、10日も早く検査結果が聞けるのは感謝しかない


8月9日検査結果

「落ち着いて聞いてください。

食道胃接合部に出来る癌になります」


先生は柔らかく、けれどハッキリとした口調で仰った


私は「逆流性食道炎じゃなかったんだ・・・」と、思った位で

思ったより落ち着いていた


とにかく、主人の心のケアについてしっかり考えていかなくちゃ!という事で頭がいっぱいになっていった