日頃、どんな音楽を聴いているのか聞かれることが多い。

 昔から歌詞よりメロディーを重視して音楽に触れてきたため、ガチャガチャした音楽があまり好きでない。そのため数年前まで日本のロックにはかなり疎かった。最近はだいぶ知識が増えてきたつもりだが。

 そんなこんなで、今回は最近のおすすめの曲を色々紹介していけたらと思う。

 

①Calvin Harris - Feels ft. Pharrell Williams, Katy Perry, Big Sean

 https://youtu.be/ozv4q2ov3Mk?list=PLFgquLnL59amuJEYnzXUxiZw5UXCVhWkn

 

 先週リリースされたCalvin HarrisのNewアルバム『Funk Wav Bounces Vol. 1』から4曲目にリリースされた。他にも今年はじめにドロップされた『Slide』やNicki Minajをフィーチャーした『Skrt On Me』がお気に入り。全曲とも聴いていて心地良く、どの時間帯にも合う音楽だと思う。

 

②DJ Khaled - Wild Thoughts ft. Rihanna, Bryson Tiller

 https://youtu.be/fyaI4-5849w?list=PLFgquLnL59amuJEYnzXUxiZw5UXCVhWkn


 DJ Khaledのアルバム『Grateful』からの曲で、BillboardチャートでもTOP3に入ってきている。最近の海外のトレンドの一つとして、いかに音を削ってひとつひとつの音を際立たせるかというのに力が注がれているのが見える(FIfth Harmonyの『Work From Home』などが当てはまる)。あとRihannaって強いね、彼女が参加した曲はだいたい上位にチャートインしてくるから。

 

③Katy Perry - Swish Swish ft. Nicki Minaj

 https://youtu.be/X0ZVaFO7cGE?list=PLFgquLnL59amuJEYnzXUxiZw5UXCVhWkn

 

 アルバム『Witness』からの曲。Taylor Swiftについて歌ったのではという噂があったが、報復なのだろうか、Katyのアルバムリリース日にTaylorの楽曲のストリーミングが解禁され話題が一気にそちらに流れるという事態に。KatyがついにTaylorに和解を求めるようになったが、果たして。

 

④Shawn Mendes - There's Nothing Holdin' Me Back

 https://youtu.be/dT2owtxkU8k?list=PLFgquLnL59amuJEYnzXUxiZw5UXCVhWkn

 

 個人的に朝に聴くとテンションが上がる1曲。ツアーに先駆けてシングルカットされたが、観客と一緒にライブで盛り上がることを想定してのことだったそう。サビにボーカルを入れないのはEDMでよく見られる構成だが、こういうギターサウンドが目立つ曲では新鮮に聴こえる。それにキャッチーだしね。

 

⑤David Guetta ft Justin Bieber - 2U

 https://youtu.be/RqcjBLMaWCg?list=PLFgquLnL59amuJEYnzXUxiZw5UXCVhWkn

 

 今年も勢いが止まらないJustin Bieber、Guettaとコラボしたこの曲はこれからの時期にピッタリなアッパーなサウンド。Billboardチャートでは彼にしてはやや伸び悩んでいるが、日本のラジオでもよくかかっているので、まだまだ長く聴かれそう。

 

⑥Luis Fonsi - Despacito ft. Daddy Yankee

 https://youtu.be/kJQP7kiw5Fk

 

 今年の初めにSpotifyのグローバルチャートでじわじわと順位を上げていたが、Justin BieberをフィーチャーしたRemixが一気にチャートを駆け上がり、Billboardチャートでは現時点で8週連続1位を記録している。スペイン語の楽曲がここまでヒットするのは珍しく、まさに快挙と言えるだろう。何度もリピートしているが、まだまだ飽きない。

 

⑦Nulbarich - It's Who We Are

 https://youtu.be/4bn7QIf50RM

 

 邦楽アーティストで個人的に今年イチオシだったNulbarich。New EPからリード曲としてJ-WAVEを中心にラジオでも頻繁にオンエアされていた。去年『NEW ERA』を聴いた時、その日本人離れした音楽性に衝撃を受けたが、今回は打って変わって軽快なサウンド。もっと人気が出て欲しい。

 

⑧Coldplay & The Chainsmokers - Something Just Like This (Tokyo Remix)

 https://youtu.be/Pj-Q9vx0EeQ

 

 去年の時点でこの2大ビッグアーティストのコラボは示唆されており、解禁とともに改めて話題になったこの曲。Coldplayが東京で来日ライブを行った時の音源をこのような形でリリースしてくれるなんて。『Closer』が未だにLINE MUSICのチャートでも上位に滞在し続けるなど日本でもブレイクを果たしたThe Chainsmokersの来日も楽しみ。

 

⑨Andrew McMahon in the Wilderness - Fire Escape

 https://youtu.be/KfU-S6ovooQ

 

 リリース自体は去年だったとは。僕自身全然知らなかった曲だったが、パナソニックのCMに起用されるや配信チャートでもドカンと一気に急上昇。多くの人の印象に残っていることが分かる。こういう壮大な世界観をもったメロディーが大好きなので、15秒で一気に惹きこまれた。

 

⑩Ariana Grande - One Last Time

 https://youtu.be/BPgEgaPk62M

 

 アルバム『My Everything』に収録されている曲。楽曲自体は3年前のものになるが、イギリスのテロを受けて再リリースされiTunesチャートで1位を奪取、今年開かれたチャリティーコンサート『One Love Manchester』でもこの曲はかなりの存在感を示していた。力強い楽曲である。

 

 とりあえず10曲並べてみたが、まだまだ世界には自分の知らない音楽が多い。

自分自身のよくない点として、割とチャートやトレンドに飲まれて流されるところがあるので、もっと色々な楽曲を掘り下げていきたい。

 斉藤和義の『歌うたいのバラッド』という曲がある。

 多くのアーティストにカバーされている名曲だ。ラブソングにも聴こえるし、いちアーティストとしての決意の曲にも聴こえる。普段あまり歌詞に着目して聴くことがあまりないのだが、この曲を聴く時は自ずと一言一句を噛み締めて聴いてしまう。

 

 さて、その曲の出だしはこのような内容だ。

 歌を歌うことは難しいことではない、ただ声に身を任せて頭の中を空っぽにするだけなのだ。

 

 矛盾するようだが、これが意外と難しい。

 

 中学3年生の冬から合唱を始めた。

 自分の声に全く自信はなかったが、みんなでハーモニーを奏でる、それが好きだった。

 僕は中高一貫の男子校だったので、当然ながら部員は全員男子。いわゆる男声合唱である。

 入部してからは苦労することだらけだった。

 そこまで音域が広いわけでもないし、発声や滑舌などにも問題を抱えていた。今もなお腹式呼吸はそんなに得意ではない。

「お前がうまくなるのには5年はかかる」

 高1の時に、顧問の先生に言われた言葉が未だにフラッシュバックする。

 でも、個人としてのポテンシャルは低くてもなんだかんだで続けてきている。

 

 高校の時、合唱団の一員としてステージに出演させていただく機会が年に4、5回ほどあった。

 初めの頃は、楽しもうと思う気持ちがありつつ、指導中に顧問が仰っていたことを気をつけて歌わないとと考えていたので、どこか余裕に欠けていた。

 転機となったのは、ドラマ「あまちゃん」の、こんなワンシーン。

 能年玲奈演じるアキが映画『潮騒のメモリー』の主役に抜擢され、薬師丸ひろ子演じる鈴鹿ひろ美からみっちり演技指導を受けていた。

 そしていよいよクランクインとなった時、鈴鹿はアキにこんなことを言うのだ。

 今まで勉強したことを1回全部忘れてリセットして、0から始めてみよう。それが芝居、それが映画なのだ、と。

 

 これだ、と思った。

 それ以来、演奏会本番でステージに立った瞬間、一旦全てをリセットするようになった。

 一生懸命練習したのだから、頭の中は空っぽにしても身体で覚えているはず、だからあとは声に任せてみよう、と。

 

 気づけば、『歌うたいのバラッド』の冒頭を、まさに体現していた。

 そこまで辿り着くのには時間がかかったが。

 ひとつ言えるのは、特に歌に対して苦手意識を感じていたり自分の声に自信がないと思ったりしている人は、あまり難しく考える必要はないということ。

 まずは楽しむことが大切だと思う。

 僕自身、人前で歌う際は、楽しいという気持ちを包み隠すことなく前面に押し出すようにしている。たまに度が過ぎることはあるが、歌い手が楽しくなければ聴き手も楽しめるわけがないと思うからだ。

 それに、イケボじゃなくても音域が狭くてもいい。

 あの星野源だって、もともとは自分の声に自信を持っていなかった。それに、彼のファルセットは、お世辞にもいいとは言えない。

 それでも多くの人たちのハートを掴んでいる。彼のライブでは、観客が歌い踊り楽しんでいるそうだ。

 それはやはり、彼自身が音を楽しんでいるからではないだろうか。

 

 大学以降、新しく合唱団に入ったものの思うような活動が出来ずにいる。そればかりは仕方ない。

 それでも、これからも名曲や良曲に巡り会い、歌い継いでいきたい。

 そして、以前中島みゆきが『時代』という曲に対して「感情を無にして歌えるようになりたい」と語っていたのだが、自分自身もそんな領域に辿り着けたらなと思う。

 

 

 

 

 

 今年の梅雨は、今のところあまり雨に見舞われることはなかった。

 外でテニスをしている者からすれば、部活が雨で中止になることがほとんど無かったのでありがたかったが。

 

 気づけば、部活動が大学生活の中心となっていた。

 

 正直、初めは抵抗があった。

 わざわざ遠く離れた場所にまで通学しているので、ゆっくり散策したりご飯を食べに行ったりする時間も欲しかったし、他大学のサークルに入ってみて違う環境で過ごしている人たちと交流する時間も作ってみたかった。

 でも、今のところは現在進行形で続けている活動で十分というか、満足し切っている自分がいる。

 当然ながら、今の生活のままでいいのかなと疑問に思うことも少なからずあるが、ひとまずこの調子でいってみようと思う。

 

 大学生活が始まってもうすぐ3ヶ月を迎えようとしている。

 時折周りから聞こえてくる、こんな声。

 部活やめたい。

 学校やめたい。

 

 同じ大学の人を対象に、部活を続けたいかどうかアンケートを取ってみた。

 およそ50人ほど、参加してくれた。

 蓋を開いてみると、約5人に1人が「やめたい」に投票してくれた。

 僕自身は今の部活動を心から楽しんでいるし、もっと上手くなりたいと思って取り組めているが、きっと他の部活では様々な問題が孕んでいるのかもしれない。

 言うまでもないが、ここから先は僕の介入する領域ではないのでこれ以上触れることはしないが、ひとつだけ心に決めていることがある。

 

 自分の決断は、信じていきたい。

 

 正直軟式テニス部を選んだのは、ある意味フィーリングであった。

 先輩方がいい人達だった、部活の雰囲気が良さそう、初心者でも何とかなる……。

 万が一僕が他の部活に入ったとしても、このような理由を挙げていたに違いない。実施いくつかの部活と悩んだのだから。

 でも僕は軟式テニスを選んだ。

 最終的には、縁のようなものを感じたからだ。

 元々最初に行く予定だったある部活の新歓が諸事情で中止になってしまい、軟式テニス部の新歓が僕にとって最初に参加したものだった。

 そこから何度か軟式テニス部の新歓に参加していくにつれて、名前を覚えてもらえるようになり、ニックネームまで付けてもらった。もちろん今も大事にしている。

 そんなこんなで、自然と決心が固まっていった。

 

 昔から一期一会を大切に生きてきたつもりであるが、軟式テニスの新歓で出会った人たちとの繋がりを大切にしたい、そう感じたのだろう。今改めて振り返ってみて、そのように思った。

 だからこそ、途中で投げ出したくない。

 精一杯やり切りたい。

 

 部活を続けたいか、それとも辞めたいか、そんなアンケートを発信したことで、一部の人たちから僕が部活を辞めたがっているのではないかという誤解を生んでしまったらしい。

 まずかったなあと反省している。

 それとともに、僕自身は自ら下した決断に後悔していないし、むしろ突き進んでいくことで何かが待っていると信じて継続していきたい、そう感じている。

 

 信念を持って活動すれば、大学生活はいくらでも面白いものになるはずだ。

 

 その日は清々しい朝だった。

 少し雲がかっていて、そこまで陽射しが照りつけているわけではない。

 絶好のテニス日和だった。

 

 軟式テニスの大会で、名古屋に訪れた。

 入部して2ヶ月ほどの僕にとって、初めての大会。

 そこに向けて自分なりに出来ることはやっていたつもりだったが、大会前のラスト1週間は1回しか練習に参加出来ず、苦い思いをした中で迎えてしまった。

 

 もともと軟式テニスに入部しようと思ったのは、大学に入って何でもいいから運動したいと思ったからだった。

 ただ、幼い頃からインドアで外で遊んだ経験がほとんどない僕は、野球やサッカーなどといった人気のスポーツは言うまでもなくサッパリ。初心者からでも気負いすることなく臨むことの出来るスポーツは何かないのだろうかと探していた。

 そんな中、色々なご縁が重なって軟式テニス部に出会い、初心者からでも上達すると聞いて、ここで頑張ってみようと思い入部を決断したのだった。

 しかし、現実は違った。

 共に入部した同回生の多くが、男女に関わらず硬式や軟式のテニス経験が少なからずあり、適応力が高い。

 経験もなければポテンシャルも低い僕は、自分なりに試行錯誤してみるものの、なかなか進歩が見られない。

 急速に上達していく同回生を、ただ指を加えて見ているしかなかった。

 そんな僕を見かねて慰めてくださる先輩方もいらっしゃり、ただただ申し訳なさが募るばかりだった。

 

 試合デビュー当日、僕のペアの試合が始まる前に、同じ1回生コンビの初戦が先にあった。

 残念ながら途中からしか見れなかったのだが、なかなかのシーソーゲームだったらしい。

 それでも、ファイナルで競り勝ち、初戦を勝利で飾ったのだった。

 ただただすごい。

 それ以上の言葉が思いつかなかった。

 ただ、すぐに「おめでとう」と、言葉をかけることの出来ない自分がいた。

 何かに押しつぶされそうな気がした。

 

 トスを行い、初試合が刻々と近づく中、僕はある友人の言葉を頭の中で思い巡らせていた。

 彼は中高の同級生で、名古屋出身、そして硬式テニス歴が約10年。

 テニスに対する情熱は目を見張るものがあった。

 そんな彼と、試合前日にふと話したくなり、1時間ほど僕の話を聞いてもらった。

 そこで、初めての大会について話してくれた。

 彼にとっての初戦は、テニスを始めて3年ほど経った時。

 1セットは取れたが、そこから一方的に押されてしまい、ほろ苦いデビュー戦となったようだ。

 それでも、1セット取れたことに喜びを感じたーー彼はそう語ってくれた。

 

 難しいことは考えずに行こう。

 今自分に出来ることを悔いることなく精一杯やってみよう。

 そんな思いを胸に、コートへと向かった。

 

 1ー3で負けた。

 

 それでも収穫はあった。

 自分の課題が次々と見えてきたし、今後の練習へのモチベーションが上がった。

 そして、何より1セット取れたことが本当に嬉しかった。

 

 試合が終わったあと、真っ先に彼に報告した。

 負けたけど、1セット取れた。

 それだけで嬉しかった、と。

 

 彼は祝ってくれた。

 始めて数ヶ月でそこまでいくのはなかなかだと言ってくれた。

 そして、お互いの幸せを願い合ったのだった。

 

 いつ自分自身が勝利を飾ることが出来るか分からないけれど、その日その時が一分一秒でも早く来ることを願って、一回一回の練習を大事にしていきたい。

 今は我慢の時期なのだから。

 

 食堂で友人と会話していた時のこと。

 ゲノムといった生物に関する話題で話していたのだが、そこからどういう流れだったか、遺伝病の話になった。

 物覚えが悪いため病名は忘れてしまったが、彼の話によると、睡眠をとることが出来なくなってしまう病気があるらしい。当然人間は睡眠をとらないと生きていけないのだから、そのまま自らの人生を終えていくのだ、と。

 残念ながら現状これといった治療法は見つかっていないのだが、将来ゲノムを書き換えることで発症を防ぐことが可能になるかもしれないと期待されているようだ。

 

 どんな生き物でも、必ず睡眠は必要だ。魚でさえ泳ぎながら寝ていると言うのだから、生活の一部としての重要性をひしひしと感じる。

 そんなことを考えながらぼんやりと空を見上げていた。

 

 ふと感じた。

 地球はどうなのだろう。

 

 今からおよそ46億年前、僕達の故郷は誕生した。

 そこから絶えず同じ軌道を周り続けている。

 時に冷めたり、あるいは衝突したりしながら。

 もし地球が眠るとなると、それは何を表すのだろうか。

 そんな愚問を思いついた。

 

 当然答えなどあるはずがない。

 でもそれでいいのだ。

 答えはいらない。

 答えがない方が、人生は面白い。

 

 地球はこの宇宙に一つしかない大型船だ。

 生き物の誕生と終焉、喜びや悲しみ、笑顔や涙、希望や絶望。

 全てを乗せて、何一つ文句すら言わず今日も決まったコースを淡々を進んでいく。

 

 あなたは、何て偉大な存在なのだろう。

 

 地球は、眠らない。