こんにちは。稀夕です
今日は、通変星の劫財（ごうざい）について解説していきます。
自分の日干と同じ五行で陰陽の関係にあたる星を劫財と呼びます。
甲ー乙
丙ー丁
戊ー己
庚ー辛
壬ー癸
この関係ですね
この劫財も実は名前だけで誤解されやすいです。
ある四柱推命の本では
「劫財は力づくで財を奪いに行く星です。」
なんて、書いてありました。
強奪の神とか呼ばれているらしい。
初めて聞いた（笑）
でも劫財あってもビビらなくて大丈夫ですよ。
劫財と金銭は関係ありません。
五行相生図では財星を剋すという意味ですが、
命式によっては、力づくどころか、何の力もない星になります。
戊甲乙乙
辰寅酉丑
どうですかこの劫財。
日干、甲は乙の劫財に巻きつかれて倒れそうです。
ぐるぐる巻きですね。
この方はいつも損な役回りをしてしまいますね。
書かれているようなお金を強奪するタイプの方ではなく、
全く正反対でめちゃくちゃ苦労性です。
もう一個紹介します。
こんな劫財はどうでしょうか。
壬戊己辛
戌申亥亥
寒い季節（11月）に生まれた戊。
戊というのは山とか、山岳、岩山のことです。
「ダーウィンが来た!」（NHK 日曜 19:30 – 19:58）に出てきそうな北極圏で海に浮かんだ小島のような命式です。
プカプカ〜と浮いてます。
己の劫財は何の役にも立たず、一緒に流氷と共に流れていってしまいそうです。
己は水を含んだ柔らかい土です。
水に溶けてなくなりそうです。この劫財は
財に対して過剰な支配どころか、財の方が強いですから、
財に負けますよ。
劫財に関しては、本当に様々な事象が出てきます。
・おだてられたら何でもする危険な劫財
・ない方が良かった！キッチリ災難だけ残していく劫財
・有って良かった
めちゃくちゃ得する劫財
・九死に一生（そのくらいいい働き）の劫財
・実はいい人なのに誤解されちゃう劫財
・おっそろしい嘘つきの劫財
まだまだあります。
本当に劫財って事象がパターン化出来ないです。
命式見てみないと、どんな風に働いてるのか分からないです。
だから「僕、劫財あるんやけど、どう？」と相談されても答えようないです。
命式見せてください笑
確実に言えるのは、命式によって働き方が全然違うということです。
あと、陽干にとって陰干の劫財ってあまり役に立たないです。
唯一、丙日で財星が旺じている時のみ、丁の劫財は助けてくれますが、それ以外は役に立たないですね。
陰干にとっては、身弱の時は陽干の劫財が助けになることがあります。
まだまだ沢山紹介したいのですが、
今日のところはこの辺で
P.S
劫財帝旺だから社長になれるとかも関係ないです笑
最後にダメ出しですけど。
四柱推命の命式というのは、千差万別ですので、
どんな書物でも個々の象意解釈を書くことが出来ません。
命式中の星の力量を見極めて、大運の星がどのように影響してくるのか象意解釈を念頭に置きながら鑑定していくことが大切です。
最後までお読みくださりありがとうございました
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