『自分としては、弟の方は血がつながっているし、あの状態の彼女（母親）の所に置いておくと、多感な時期だから、ちょっとどうかなと思うから、引き取りたいと思っているんだけどな』

お父さんがそう言ってくるのは、
想定の範囲内なので彼女も頷いて聞いていたようだ。

『あとな、お前もできれば自分が引き取りたいんだ。血は繋がってない父親だけど、離婚するって考えてみたときに、やっぱり彼女（母親）は、これまでも子供たちに対してドライっていうか、ちょっと愛情がたりないんじゃないかなぁって思うことが多々あったんでな。だからといって、自分が、じゃあ愛情深いか？って聞かれると自信はないけれど、とりあえずやっていくんだったら、３人でっていうのもいい感じがしてな』

お父さんとしてはかなり悩んだ上でのことだったらしい。

「それを聞いてどうしたの？(*'ω'*)ん?」

私がたずねると、

「そういってもらえて、正直うれしかったですよ。お母さんといるのは、普通に考えると当たり前な気がしてたんですよ。でも、おそらくだけど、お母さんは、離婚したら、今付き合ってるっていう人と一緒に暮らすでしょ？その時、私、そこに居場所はない感じがしててさ」

彼女なりにシミュレーションしたところ、
母親についていくとなると、
それしか浮かばなかったらしい。

続きはまた後で～☆

father【その４５】