『僕は、この数年、あなたが別れた彼女を見てきてわかることがあるんです。僕は家族になって、子供ももここまで育ててきて、彼女にも子供にも愛情をもっているつもりです。でも、それは今思うと、同情に近い愛情なのかもしれないのだと…そして、彼女が本当に愛しているのは、家族としてではなくて、男として愛しているのは、あなたなんじゃないか…とね』


彼の淡々とした口調を2人は聞いている。


『…僕だって、ここまで築いてきた家族を壊したいわけではないし、できることならこのまま続けたいんです。でも、日に日に弱っていく彼女を見て、僕が守っているだけではだめな何かがあるんじゃないか?って思うようになったんですよ…』


彼は本当は別れたくはないけれど、
でも彼女が本当に望んでいるのが元彼なら、
子供がまだ小さくて物心がついてないうちに、
元の形に戻すのがいいのじゃないか?
と思っていて、
この日はそのことを2人に話し合ってほしいと思って合わせたらしい。

その提案に2人が戸惑う。


『そんなお人よし過ぎることがあっていいんですか?』


元彼があまりの彼の決断に、
驚いて言ってきたらしい。

続きはまた後で~☆

つづく