裏小林組組員のてきと~な話 3 -3ページ目

今更ながらルール

試合が終わった数日後、仲間からある動画の存在を教えて貰った。


良い事もあり悪い事もありだいぶ跆拳道も知られて来て、日本国内の跆拳道は1つじゃない事を知っている人が徐々に増えて来ている様に思えるのだが、しかし全部の跆拳道がオリンピックに出れるわけでは無い。


WTFという組織の跆拳道がオリンピック競技になっているので(空手だとWKFか)、その他の組織の人でどうしても出たい人は色々な方法で参加する方法を実践する事になる。


「空手をオリンピックに!」って盛り上がってた時も実際は山の様に空手団体があるわけだが、実際オリンピック競技に採用される為にはあ~やってこ~やって(賄賂と言う意味では無い)という順を追う必要があるそうで、そういう事をやっていない団体の方式がいきなり採用されるのは限りなく難しいらしい。


全てを含めた跆拳道界や空手界の内情に精通している訳では無いので大人の事情は全く分からないが、他流派の人が手っ取り早くオリンピックを目指すなら出場を認可される団体に入ってしまえば良い。


組員は個人的に他流派の試合スタイルの70%位が現在のWTFの試合スタイルにそのまま適合出来るのではと思っているのだが、実際そういう人達がちらほらと現れ始めているみたい。


これが電子防具じゃなく昔のスタイルだったら正直?だったが、そういう意味では他流派の人はラッキーかもしれない(但しルールはよく変わるのでいつまでかは分からないが)。


(空手の場合も何らかの理由で伝統派の試合スタイルがフルコンスタイルに近づいて行けば、フルコン空手家も今のままで活躍できると思うが、正直そっち側には振れて行かない様な気がしている)


ここからは余談だしあくまでも私見だが、空手界も電子防具化を模索する動きがあるらしいと聞いた。


もしそうなったら大きな弊害が生じると思う。


オリンピック跆拳道はスポーツ性や観客への分かり易さを追求した結果電子防具を取り入れている。


その結果判定は分かり易くなったが、本来の武道としての跆拳道の色は全て脱色されてしまった。


接点を接触させる為の技が発達し、より点数の高い頭部に足を接地させる事を重視する様になったらもはや跆拳道ではなくTAEKWONDO(柔道がJUDOになった様に)になってしまった。


WKFの戦い方に「あれは空手では無い」という団体もいると思うが、ますますスポーツとしてのKARATEと武道としての空手が乖離して行き、最終的にオリンピック跆拳道の様に「つまらない」とならない事を祈る。


この辺解決するには少なくとも電子防具に威力判定機能を設けるべきだと思うが、なったらなったで姑息な技が開発されるかもしれないので何とも言えない。




さて前振りが長くなったが、組員はそんな元々他流派で現在オリンピックを目指して活躍し出した選手に注目しているのだが、ある選手が出場した試合を見て?と思った事がある。


試合中何か反則をしている様には見えないのだが、審判が度々何か言っている。


後で教えて貰ったのだが、WTF跆拳道では明らかな脛受けは反則らしいのだ。


全く知らなかった・・・


何で脛で受けないのかな?と思った事があったのだが、そうか駄目だから誰もやってないのか・・・


そんなルールあったのか(元々ルールをよく知らないのだけれども)・・・


この間の空手の試合もそうだけど、やはりルールを良く知らないと駄目だな。


でも試合要綱見ても細かい事書いてないんだよね(WTFの場合はWTFのHPに載ってるのかもしれないが。載っていても英語だと思うけど)・・・


細かい男としては嫌って程細かいルール内容を記したものが欲しい。




ちなみにうちのHさん、常に脛受け、肘受けなのであっという間に反則負けだな。


Hさん、やはり空手に出ましょう(笑)

再び試合に出て来ました その7

ここで2人の試合が終わったのだが、何しろ顎が痛い。

スーパーセーフだとシールド以外はクッションが詰まっただけだけど、ストロングマンは全体が硬いので打撃を生身まで直接喰らうことは無い。

おまけにマウスピースもしてたのに。

それなのに左顎が痛いって、どんだけ左側をぶん殴られたんだ?

ストロングマンは重いけどその分よく出来ていて、今まで片側が痛いなんて事は無かった。

恐らくそれは防具付空手の人にしか殴られて無いからで、真っ直ぐ突かれる分にはディフェンス力高いけど、顔を横に曲げられるような殴られ方にはその重量が負に働くのかもしれない。



試合が終わってRーTHさんと笑いながらお話ししていたら、審判の皆さんが集まって来た。

「蹴りは良いけど、その後がな‥‥」という去年と全く同じお言葉をいただき、「来年はその辺直して来て」とも。

「いえいえもう若くは無いので、今年で終わりです。もう◯歳ですから」

「そんな歳なの!?」

そう、組員は見た目が若いので10歳以上は若く見られるのだ。

するとRーTHさんが審判の中でも一際大柄な方を指して「大丈夫だよ。◯歳プラス1歳の年齢で全日本3位になってんだから」。

「えっ、そうなんですか!?」

「メンホーつき破っちゃったんだから(笑)」

「え~?」

「突いたら手が中に入っちゃってさ(笑)」

「でもその時俺が審判してたから、点入れてやんなかったんだ(笑)」と笑うRーTHさん。

実はこのRーTHさんから以前キックボクサー対策を教わっていたのだが、試合中は全く忘れていた。

それを実践していたら結構勝機が何度もあったなあと今にして思う。

遅いけど。

そしてこの会話の中でルールに関して驚愕の事実が発覚する。

実はチョップもOK。

ルール上は防具が付いている場所への攻撃は認められているので、例えば面の頭頂部にチョップをする事も禁止されていないそうなのだ。

但し審判は技あり取らないとも。

これは試合前にも話し合った事なのだが、例えばフックは取るのか取らないのか?

これも強打が入れば取ってもらえるかもしれないが、取らないのか審判も多いだろうという事だった。


防具付空手に限らないが、ルールのある試合ではそのルールに特化した人が強い。

特に防具付空手はただ当てれば良いだけじゃなくて、強打、空手の形式美も併せて初めてポイントが入るようなので、なかなかに難しいと感じている。

だが組員の場合は空手じゃ無いのでそもそも負けて当然。

それをそこそこ戦えるように、あれこれバージョンアップして行く過程が面白いので、逆に言えば年齢以外はまだまだ伸びしろがあるとも言えるのだ。

今回は自分よりも背の低いマイクタイソンスタイルのキックボクサーだったが、その後思い返せばシンプルだが有効な方法を導き出せた。

チャンプは誰が相手でもスタイルを変えずに勝てる人。

テコンドーでも空手でも自分は相手に応じて試合中でも臨機応変にスタイルを変えられる人を目指そうと思う。

取り敢えず来年の参加は未定だが、RーOさん達と時々軽~く組手をして貰うのは楽しいのでそういう形では続けて行けたらなあと思っている。




最後にお世話になっているお礼に防具付空手のPRを。

あくまでも私見だが、この試合形式は突き詰めていくと剣道の試合のような一瞬の攻防を楽しめる様になると思う。

今回は殴られた怪我やダメージを負ってしまったが、数日もすればまたやりたいなあと思えて来るので、一度体験したらはまる人も結構いるんじゃないかな。

何よりこの大会にはよそ者許さず!という様なギスギスした雰囲気は無く、気の良い人達の集う大会です。



今年も参加を許可して下さった大会関係者の皆様、優しく接して下さった選手の皆様、そしてRーOさん、ありがとうございました。

今後もよろしくお願い致します。

再び試合に出て来ました その6

正直顔面あり体験の中で一番やばいパンチだった(まともに貰っちゃった事もあるだろうけど)。




足よりも明らかに頭がやばい。




もしもこれに勝てても次はチャンプ。




体よりも頭を使う仕事としては一日に強打を喰らい続けるのはまずい・・・




という事でTKO負けにして貰った・・・








去年は初めて付けるストロングマンに呼吸が苦しくゼーゼーなっちゃってるのに全然終わる気配が無く、


心が折れたところを貰って負けてしまったのだが、その後一番だらしなくやられちゃってる部分をダイジェストに使われてしまい(今年は後ろ蹴り当てた所を使って欲しいなあ)、おまけに後で聞いたら延長戦って無制限じゃなくて1分だけだったらしく、どうせ負けるのでも最後までかっこつければ良かったと後悔。




それが一回戦でも勝ちたいなというモチベーションになって今年も出場したのだが、今回もよくよく考えたら別にTKOにならなくてあともう少し動いていれば、試合時間満了でただの負けになっていた事に気づき非常に後悔。




今度はこれをモチベーションに二回戦突破を狙って再出場するかな(笑)








後で知ったのだが、どうも〇大生君の攻撃は技ありになっていなかったみたいで何が何やら・・・








その後この〇大生君はチャンプと対戦したのだが、さすがのチャンプは普通に勝っていた。




チャンプはなんであいつらいつもいるんだ?と思ってるかもしれないが、組員はチャンプの事を物凄い若者だと尊敬している。




それはチャンプの戦い方。




彼は自分の構え&スタイルを持っているのだが、一見動きにくそうな四股立ちで腰を落とした構えのまま前後左右に素早く動くし、何より相手がどんなタイプでも絶対にその形が崩れないのだ。




真似してみると1分もしない内に足が痛くなって続けられない。




チャンプが所属する道場はこの姿勢のままの移動稽古を延々と続けるらしく、見た目はひょろっと背が高いおにいちゃんにしか見えないのだが実際は凄く強いのだ。




変則的な〇大生君のやり方に戸惑うかなと思ったのだが、組員と違って経験豊富、スーパーセーフ系の試合にも出ているチャンプにはマイクタイソンスタイルにかき乱される様子は一切無かった。




「なっ、言ったとおりだろ。チャンプは構えを絶対崩さないでプレッシャーかけて来てやられちゃんだよ」




「本当にそうでした」と〇大生君も驚いていた。




ちなみに彼は試合後凄く悔しがっていたので、来年もやって来るかもしれない。




おじさん達気をつけて下さい(笑)






相棒Gさんはと言うと、予想外な展開で勝負を落としていた。

防具付空手VS日本拳法となれば、突きVS突き!

その攻防を楽しみにしていたのだが、相手は蹴りが得意だったらしく、試合後(実は去年知り合った人だった)ブラジリアンキックぎみの上段が得意と聞いて笑うしか無かった。

沢山蹴りが得意な奴らがいるのに、相手が蹴りで来る想定練習をGさんにしてあげられなかったから。

対戦者情報も含め、ごめんねGさん。



つづく