あるジャパニーズ・ビジネスマンがフィリピンに派遣された。飛行機

少しは英語が喋れた彼は、現地の案内人を断り、独りで食事ナイフとフォークに行った。

彼は小さなレストランで食事をし、お茶お茶が飲みたくなったので、現地のウェイトレスにお茶を要求した。
「ティー プリーズ、ティー(Tea)」

しかし、ウェイトレスは彼の言ったことに気が付かないようだ。

ジャパニーズ・ビジネスマンは別のウェイトレスに大声で
「ティーだティー!(Tea da tea.)」

と言った。

しかし、またしても無視された。

店のウェイトレスたちは、汚ならしいモノでも見るような目でジャパニーズ・ビジネスマンを見ている…。
頭にきた彼は、ウェイトレスたちに指をさし、
「ユー ギブ ミィ ア ティー!」
と叫びながら要求した。

すると間をおかず、料理人が包丁を持って血相変えて厨房からとんできた。

「イカウ(貴様)!ルマヤス ナ(出てけ)!ワラン ヒヤ(恥じ知らずめ)!!」

ジャパニーズ・ビジネスマンは、訳も解らず逃げ出した。

あとで案内人に事情を説明すると、
「ティーティー」は
『女性自身』
を表すフィリピンの言葉で、誤解されているところに「ギブ ミィ(くれ)」なんて言うから、皆は怒ったのだと教わった。

また、フィリピン人に対して、他人の前で指をさすのは侮辱行為という事も知らされた。

「料理人に殺されなくてラッキーだったですね。多分、貴方が料理人に切られても、貴方が悪者ですよ。相手の正当防衛が認められますから…。」

ジャパニーズ・ビジネスマンは、フィリピンには不適応という理由でタイに飛ばされましたとさ…。

(註、半分実話です。フィリピンでは、グリーン・ティー(緑茶)かチャイニーズ・ティー(紅茶)と言いましょう。)

さぁ、ジャパニーズ・ビジネスマンはタイでどうなるのか?
続くsoon