「全ては無駄事」
91日間の復讐劇。結局復讐がたどり着く答えはここだったのかなと。最後の方にネロがアンジェロに言った「生きることに理由なんてない。ただ生きるだけだ。」って言葉は視聴者に向けてのメッセージなのかもと勝手に解釈しました。
家族が殺され、抜け殻のようだったアンジェロに生きる希望を与えたのは家族の復讐。しかし復讐の先に待っていたのはそんなものは無駄だったという絶望。
ところで、皆さんはシェンゲン協定というものをご存知でしょうか?これは、ビザなしで滞在できる期間のことを「過去180日の間で90日間まで」と制定されたものです。ビザなしでの滞在ということは、90日間その身分は問われないということ。
アンジェロは90日間アビリオと名乗り復讐に身を賭していました。これは私の勝手な考察ですが、91日目の最終回、アビリオの身分は消失し、アンジェロに戻ったのではないかと。つまり復讐の象徴であるアビリオはその役目を果たし死亡。その後アンジェロがどうなったかは分かりませんが、もしかしたらネロに言われた通り「ただ生きている」のかもしれません。
この話を見る前に復讐劇だというあらすじを読んだ時、ああこういうのは大体どっかで復讐には関係のない人を殺して何に対して復讐する気だったのか分からなくなるパターンだなと思っていました。なので個人的にアンジェロには最後までどうにか復讐を続けてほしいと応援していました(笑)途中で自分の一番の親友であるコルテオを自らの手で殺したところで、ああいつものパターンに乗ってしまうとかなり心配しましたが、意外にもアンジェロ自身が自分の中で答えを見つけてくれたようで安心しました。
正直話はずっと重苦しいローペースで続きますし、特に盛り上がる展開もなく幕を閉じるので、激しいバトルアクションや心が熱くなる人情劇を期待している人には物足りない印象を残すと思いますが、個人的には超好みです。こういう話もっとあってもいいのになあと思うのですが、やっぱりジャンプとかマガジンとかのほうが夢があって人気になるのでしょうね(◞‸◟)
—全ては無駄事—
人生に生きる希望を見出し、それに向かって日々奮闘している人には腰折りのような言葉ですが、ただ生きていることに絶望を感じている人にとっては希望のような言葉なのかもしれません。