まさかこんな歳になって好きな人ができるなんて思ってませんでした。
流行りの不倫ではありません。
私は正真正銘の独身。
そう、負け犬と呼ばれた世代の最先端。
旅先で少し話したのがきっかけ。
そのときは彼が妻子ある身とは知りませんでした。
なぁーんだ、不倫の話しかと思わないでください。
確かに最初は妻子ある彼に憧れました。
知り合って何年かして、実はもう6年セレスだと告白され、一度は拒否したものの一線を超えてしまったのも事実。
旅先で出会った彼のメールはいつもひとりを強調して、思わせぶりなことを言っていました。
年齢からして当然結婚しているだろうと思っていた私ですが、もしかしてと淡い期待を込めて聞いてみました。
すると、僕は妻も子どももいるパパさんです、と。
やっぱりただのナンパか。
あんなイケメン、ひとりのはずがない。
オバちゃんが有頂天になってるのを遊んでるだけ。素敵な場所で運命的に出会えて舞い上がった自分が情けなく、何度も繰り返す失恋に落ち込みました。
でもせっかく出会えた素敵なひと。
あの旅先では他にも本当にいい出会いがたくさんあったので、恋心は捨ててお友だちになりたいと思ったのです。
何しろその地に移住して、今に至っているのですから。