数年、妊活をしてた友達が「子どもを産むことはすっぱり諦めて、気分転換に夫婦2人で海外旅行に行ってくる」と言った。そして、3ヶ月経たずに妊娠が発覚した。 

 元カレとよりを戻したいと思い連絡を取っていたけど、返信がないのでもうあきらめて、自分の仕事や趣味に打ち込むことにした。そしたら、彼の方から連絡をしてきた。

 

 

 あきらめて手放すことで、心に隙間ができて、幸運が舞い込んでくるのかな?なんて思う位、逆説的なことが起こることがあります。

 こうしたことは、積み上げていくことで合格率や成功率が上がる学校の試験やスポーツの上達には当てはまりにくいですが、気持ちの問題、メンタルが大きく影響している出来事なんかに当てはまることがあるのかなと思います。

 

 

 

1.「あきらめると願いが叶う」の仕組み

 そもそも、あきらめるという心境の変化によって、心の中や見えない世界では、どんな力が働いてるのでしょう。

 

 「諦める」の語源は、「明む(あきらむ)」「明らかにする」で、つまり「物事の道理や真理を明らかに見極め、迷いや執着を断ち切る」ということだと言われています。

 それは、あきらめの対象となっている人や出来事と自分との関係性を見つめ直し、整理すること、執着を手放すこと、願いに対する適切な距離感を認識することを意味します。ちょうど、どアップで見ていた客体を引きで見る感じと言えば良いでしょうか。

 

 

   「彼じゃないとダメ」

   「子どものいない人生なんて無理」

 

 

人それぞれ自身の描くイメージや思いがあるので、何か1つが正解とは言えませんが、

 

「自分の望みは色んな可能性のうちの1つ」

 

「それが得られずやって行く人生もそう悪くない」

 

「他の道もけっこうアリかも」

 

 なんて思えてくると心に余裕が生まれてきます。

 肩に入っていた力が自然に抜けて、すごく近くで見ていたものを俯瞰して見れるようになって、心が軽くなる感じです。

 

 

 

2.執着は自己否定を伴う

 

 絶対こうじゃないとダメと思っている時、それは執着を伴った重たい願いになってしまっています。

 そして、執着が強ければ強いほど、望みを叶えられていない今の状態の自分ではダメだと否定する気持ちが伴っています。

 

(自己否定を伴う執着がある状態)

 「カルティエの時計がほしい」

 →(その気持ちの裏には)今の自分のファッションは高級感がなく安っぽい感じがする。

 

 「ハワイ旅行に行きたい」

 →今の生活では刺激が足りない。もっと新しい物、経験を取り入れないと。

 

 「彼氏がほしい」

 →自分1人では楽しくない。心の支えになってくれる人いないとダメ。

 

 「5キロ痩せたい」

 →太いから自分はモテない。もう夏だし、絶対1ヶ月で5キロ痩せないと。

  炭水化物食べるの怖くなってきた。

 

 「結婚したい」

 →独身で過ごす人生はさみしい。豊かな人生にはパートナーが必要。

 

 

 

(執着が少ない状態)

「カルティエの時計」

 →最近、プチプラで可愛いの多いし、絶対いるわけじゃないかも。

 

 「ハワイ旅行に行きたい」

 →近場の温泉でゆっくりする方が楽でいいかな。ハワイは5年以内に行けたらいいや。

  むしろ旅行って面倒だし、行かなくてもいいかも。

 

 「彼氏がほしい」

 →焦らなくても、いい人いたらでいいや。今は勉強やダイエットに打ち込もう。

 

 「5キロ痩せたい」

 →5キロ痩せるのは無理し過ぎかな。筋肉はつけたいけど、体重は今くらいでいいかも。

  健康的にお菓子は減らす位でいいや。

 

 「結婚したい」

 →人に干渉されるの苦手だし、一人で自由気ままに暮らすのもありかも。

  その分、家族や友達といっぱい関われるのもいいよね。

  いいご縁があればって思っておこう。

 

 

 執着があるということは、今の自分では何か足りない、良くない状態だと現状を否定していることを意味します。

 

 例えば、大学受験なら英単語を毎日10個ずつ合計2000単語覚える、文法を学ぶ、長文に慣れる、リスニングに慣れる、赤本で過去問を解くという風にレベルに応じて進めていくと思います。今の自分が単語をほとんど知らない状態でリスニングをしたってまるで入ってきません。

 勉強やスポーツで何かを学ぶ際には、現状の自分の段階を認識して、スタート地点を受け入れて、前向きに取り組むことだと考えます。

 

 しかし、執着がある、現状を否定した状態ということは、一見前に進んでいるように見えても、心の中ではブレーキをかけた状態、「自分には無理だ。できない。」と呪いの言葉を唱え続けているような状態ということになります。立ち止まっている状態、もしくは逆向きに進んでいる状態にもなってしまいます。

 

 体型に関して強迫観念にも近いような強い執着心があると、過食症や拒食症のようになり、「痩せてキレイになる」という目標は遠のいてしまいます。

 スポーツ選手のイップスのように、潜在意識の中に上手くできない、自信を持てないイメージが刷り込まれてしまった状態になると、練習を重ねても上手くできない自分を責めてしまって余計にスランプに陥ることもあると言います。

 

 

 

3.まずは今の自分を受け入れること 

 無理に全肯定をする必要はありませんが、今の自分に欠乏感を感じることなく、「まあ良くない!? 十分楽しいし、今のままでもまあ満足だな。」と自然に思える心の状態を作ることが願いを叶える第一歩です。

 

 結婚すれば幸せになれる、今の自分が不幸なのは独身で彼氏もいないからだと思っている人は、結婚しても満たされることは難しいと言います。

 

 そもそも「誰かがいれば、何かがあれば幸せになれる」と考えが自己否定であり、依存であるから、自分自身を卑下して、自分を縮めてしまっています。自分の本来の力を過小評価していると本当に力が出せなくなってしまいます。

 1つの状態に囚われたり、こだわりに固執するのでなく、幸せには何パターンもある、自分は安心してこのまま進めばいいと思える状態が強い状態になります。

 

 「今の自分がほぼ完全体だ。」「どんなこと起こったって乗り切れる。」「今はめちゃくちゃで遠回りしているようだけど、この先には明るい幸せな未来がある。」と力まず自然に自信を持てたら色んなことが上手く回り始めると信じています。

 

 

4.結論

 「あきらめると願いがあっさり叶う」は私は多くに当てはまることだと思っています。

 がんじがらめになっている自分を解くこと、心の重荷を下ろすこと、執着・こだわりを捨て視野を広げることで新たな発見が得られ、一見遠回りしながらも当初の願いが叶ったり、別の形の幸せが訪れるということがあると思います。

 結局、今の自分を好きになって、心を軽くすることが願いを叶えたり、幸せに近づくことなんだと思います。