その発語、文脈の延長線上に立脚しているか。独り善がりに陥ってはいないか。ひとに読んでもらうことが、前提なら、尚更である。

独り楽しむこと、と、話しを人に聞いてもらうこと、は、全く違う。人に理解してもらうには、ある意味オートマチックな発語、いわゆる、文脈に沿ったつながりが求められる。共通の文脈ルールを無視しては、だ。文脈に沿った上で、私という味わいを出せなければ、ほかされてしまう。

人の理解を妨げず、次に来る言葉を期待通りに、発語する。その順序をひとつひとつ、学んでいくこと。それが言葉を共有することだと思う。