ある本の章は
こんなタイトルがついている。
他にも
「自己肯定力を上げるやかんコーヒー」
「心が雨の日のサンドイッチ」
「自分をいたわる焼きマシュマロ」
「森のおとしものと森のおくりもの」
という合計5章で構成されている。
その本というのは
「今宵も喫茶ドードーのキッチンで」
本屋で何気なく手に取って
読んでみたらとてもおもしろい!
どの章の主人公にも
共感できる部分がありました。
海外文学を翻訳する可絵
丁寧な暮らしにあこがれてSNSで
フォローしている人の真似をしてみるが
なかなかうまくいかない。
そんなある日、
たまたま通りがかった喫茶店に入店。
この喫茶店は「おひとりさま専用カフェ」
悩みに効くメニューを提供してくれる。
コーヒーを飲みながらゆっくりする時間。
特別なことをしなくても、
自分がその時にしたいことが
自分のペースでできたら幸せなのかもと思った。
可絵が主人公の第1章は
翻訳者という設定から
私の本業と同じなので
わかる!わかる!という部分が多かったです。
翻訳の仕事は、日本語に訳せる語学力が
あればいいというだけではない。
言語を読み込み、資料を紐解き、
表現を吟味する。
著者は作家として活躍しながら
福岡県でカフェもしているそうです。
なるほど、
物語の中の店主とお客さんのやりとりや、
店内の雰囲気にいたるまで
とても微細な描写がされているはずだ。
ちょっと疲れたとき、
この本を開いてみませんか?