6月の洋書2冊目として Quiet をご紹介しています。

 

今回は第1章と第2章をまとめています。

 

外向性という特徴は、ヨーロッパやアメリカのほうが、

アジアよりも多く見られるそうです。

 

社交不安障害の人は、5人に1人とも言われ、

1995年、抗不安薬のMiltown(ミルタウン)は、アメリカ市場、最も急速に売れた薬です。

日本ではアトラキシンの商標名で知られています。

 

1908年に創設されたハーバードビジネススクール

ジョージ・W・ブッシュ元大統領や、世界銀行の社長、ニューヨーク市長など

著名人を多く輩出している学校です。

 

この学校では、社会で勝ち抜くために、

物静かな生徒も、おしゃべりになるように教育されます。

授業で発言をしなかったら、その生徒が責められるだけでなく、

教授が教師としての素質を疑われるほどだというから驚きました。

 

学生は週に数回、大きな集団で飲みに行くことが普通。

 

有名なアメリカの学校の例を見てわかるように、

内向的から外向的になることが良いと考えられ、

それこそが社会に出たときに役立つものだとされています。

 

確かに今の世の中は、

発言をした人、押しが強い人などの意見が通ることが多いでしょう。

反対に、黙っていたら意見がない人と思われるか、

あってもその意見は、言うほど大したことがないと思われる場合もあります。

 

しかし、静かな人と賑やかな人が同じぐらい良いアイデアを持っているとしたら、

賑やかな人の意見ばかりが取り入れられてしまうようだと困ると著者は述べています。

 

ハーバードビジネススクールのある生徒は

 

I worry that there are people who are put in positions of authority because 

they're good talkers, but they don't have good ideas. 

 

良いアイデアを持っているからではなく、話すのが上手だからという理由で、

権威のある地位についている人々がいるのではないかと私は心配する。

 

実際、リーダーになる人は、外交的な人が多い。

 

しかしある実験で、

必ずしも外向的な人のほうがリーダーに向いているとは言えないことが明らかになりました。

アメリカの5つのピザチェーンで行われた実験です。

 

結果は、従業員の特徴によって、どのようなリーダーが良いかが変わるということです。

受身の従業員だと、外向的なリーダーが集団のパフォーマンスを高める。

従業員が活発だと、内向的なリーダーのほうが効果的である。

 

現在の研究では、リーダーが直面する様々な状況を分けて行っているわけではありません。

 

リーダーに向いている人はどんな人は?

 

と言う場合、外向的であることが第一に上げられそうですが、

それは必ずしも正解ではないということです。

 

次回は第3章

New GroupThink (新しい集団思考)と一人