6月の洋書として Black Box Thinking をご紹介します。
2016年4月に出版され、アマゾンのレビューが853。
5つ星中、4.7とかなりの高評価だったので、期待して購入した本です。
1章を読んでみて感じたのは、これまでに読んだ本の中でも上位を占めそうだということ。
内容も、著者の文書のスタイルも、非常に気にいっています。
第1章は、Routine Operation 日常業務
航空業界と医療業界という2つの業界の比較をしている章。
航空業界の失敗への姿勢は
Failure is not regarded as an indictment of the specific pilot who messes up,
but a precious learning opportunity for all pilots, all airlines and all regulators .
失敗は間違えた特定のパイロットの起訴としてではなく、
全てのパイロット、航空会社、規定者にとっての貴重な学びの機会だと考慮される。
対して、医療業界では、失敗を隠そうとする傾向にあると述べています。
The problem is not just about the consequences of failure,
it is also about the attitude towards failure.
問題は失敗の結果だけではなく、
失敗への態度でもある。
医療業界に限らず、失敗を認めたくない、認められないという人は多いと思います。
でも、航空業界のように、失敗から学ぶことができれば、そしてそれが自分だけでなく
まわりも同じようにしていけば、その業界や環境は、どんどん成長していくことができます。
もっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
私の公式サイトで航空業界と医療業界の対比について書いています。
次回は第2章で、
United Airlines 173
ユナイテッド航空 173便