5月の洋書として Willpower をご紹介しています。

 

 

 

 

 

今回は第2章

Where does the power in willpower come from? 

意志の力の力はどこから来るか?

 

No glucose, no willpower. 

グルコースがないと、意志の力はない。

 

比較的健康なときは、免疫システムは少量のグルコースだけを必要とします。グルコースは脳に直接行くのではなく、神経伝達物質に変換されて、脳に届きます。それが届かなくなると、考えることをやめてしまいます。

 

それを示す良い例が、朝食を食べた子供と、食べなかった子供を見ると良く分かるそうです。朝食を食べる子供は、食べない子供と比べて、よく学び、悪いことをするのが少ないという観察結果が出ています。

 

これは人間だけでなく、犬でも同じことが言えるようです。

エサが入っているおもちゃで犬の実験を行いました。

 

命令に従わないといけなかった犬と、ケージにいただけの犬。10分後に、どちらの犬にもエサが入っているおもちゃを与えたところ、命令に従わないといけなかった犬は1分以下ですぐに諦めたと言います。

 

When people have more demands for self-control in their daily lives, 

their hunger for sweets increase.

 

日常生活で自制心への要求が多い人ほど、

甘いものを欲しがることが増える。

 

女性では生理前後や生理期間中に甘いものが無性に食べたくなることがあるでしょう。これはエネルギーの大半が子宮や、女性ホルモンを大量に生産することに使われるためです。そして特に甘いものを欲するのは、それがすぐにグルコースとなるもので魅力的だからです。

 

生理中にこの甘いものへの欲求を少なくするには、ゆっくりと体に吸収される食べ物を選ぶことです。high glycemic index (高GI値)と言われる食品、パンやジャガイモ、白米、スナックよりも、low glycemic index(低GI値)のもの、玄米、全粒子パンなどを選ぶようにしましょう。甘いものが欲しくなったらブラックチョコレートがお勧めです。

 

そして最後に、睡眠不足になると、グルコースの分解が遅くなるので、しっかりと睡眠時間を確保して、質の良い睡眠をとるように心がけると良いようです。

 

次回は第3章をご紹介します。