洋書、Born a Crime を読んでいます。

 

 

著者は、作家以外にも、コメディアン、政治評論家、プロデューサーなど様々な顔を持つ人です。アメリカの風刺ニュース番組、The Daily Show のホストもつとめています。

 

子供の頃、大好きだったおもちゃは?

彼の答えは「レンガ」

 

この動画を見ても彼の面白さが分かります。

 

読みながら、声を出して笑うほど面白い部分や、涙が出るほど感動する部分、知らなかった!と勉強になる部分など、たくさんの要素が詰まっていて、たくさんの感情が湧いてくる本です。

 

アパルトヘイト時代の南アフリカで生まれた著者、Trevor Noahは、白人と黒人の子供として生まれました。その時代、白人と黒人が子供を持つことは違法でした。Trevorは幼い頃は主に屋内で遊ぶことしかできず、父親とあまり一緒にいることもできませんでした。

 

白人グループ、黒人グループ、どちらにも属すことができない。

良いことも悪いことも自分だけが特別に扱われる毎日。

それでも、力強くその時代を生き抜き、「自分」を築いていった男性の物語。

 

この本では、著者がこれまでの人生を振り返りながら、その時代のことを語っています。ただ単に、その時代に黒人差別があったことや、どんな差別だったかが書かれているのではありません。彼自身が白人と黒人の子供であるという複雑な立場から、見たり感じたりした出来事や感情が詳細に描かれているのが素晴らしい点です。

 

以前読んだ Made to Stick という洋書で、ストーリーや物語は、人の記憶に残りやすいと言われていました。この本も本人の物語が伝えられているので、その情景を思い浮かべながら読んでいて、後でもしっかりと内容を思い返すことができます。

 

いつも私が選ぶ洋書は、ビジネスや自己啓発関連の本が多いのですが、今回は自伝を読んでみて、新しいジャンルに興味を持つようになりました。(アマゾンのジャンルではEntertainment&Humourになっていますが)この本を引き続き読んで、読み終わったら、他にも自伝で良さそうな本を探してみようかなと思っています。

 

この本は2016年11月15日発売。

アマゾンでのビューは8916もあって、5つ星。

ぜひ読んでみてください。