2020年3月の洋書2冊目として

 

Made to Stick をご紹介しています。

 

 

今回は2章の Unexpected 意外性 です。

 

まずはこの章の始めに紹介されていた動画をご覧ください。

30秒ほどのCMです。

アメリカのAd Council (公共広告機構)の成功したキャンペーンの1つです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=7HMHJ4UTLXM

 

どうでしたか?

驚きや意外性があったのではないでしょうか?

 

私は動画を見る前に、この章で概要を読んで、

それでも「意外!」と思ったほどです。

きっと動画を見たらもっと驚きがあったことだと思います。

 

この広告はThe U.S. Department of Transportation 

アメリカ運輸省がスポンサーとなって作成されたCMです。

始めは一般的な車のCMだと思うのですが、

本当は交通事故防止の啓発CMだということが分かります。

とても印象的なCMでした。

 

Common sense is the enemy of sticky messages. 

常識は定着するメッセージの敵である。

 

このCMが車のCMだったとしたら、あまりにありふれている内容で、

見る人の記憶に残ったり、印象付けたりすることは難しいでしょう。

反対に、始めから交通事故予防のメッセージが明らかに分かる内容のCMだったら、

そのメッセージは「常識」と捉われすぎて、これもまた見る人に印象付けることはできません。

 

人に注目してもらうためには、

 

break a pattern パターンを破る

surprise 驚かせて注目を集める

interest 興味を持たせて、注意を引き続ける

 

この章では他に、Nordstromというカスタマーサービスが素晴らしいと言われるデパートや、SONY、アメリカとソビエト連邦の宇宙飛行士、NCAA大学フットボールゲームの話などが書かれていました。

 

次回は3章で、concrete 具体的な をご紹介します。