3月の洋書1冊目を紹介し終わったのですが、今月は2冊目のご紹介です。
今月の2冊目は、Made to Stick です。
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Made to Stick: Why some ideas take hold and oth...
1,204円
Amazon |
スタンフォード大学の教授であるChipと、
Thinkwellというスタートアップ企業を共同創設したDan
2人の兄弟が著者です。
何度聞いても忘れてしまう。
聞いているつもりが、右から左に聞き流してしまっている。
ということは日常で誰もが経験していると思います。
それに対して、一度聞いただけでも、絶対忘れないほどのフレーズや話があります。
そういったものは、すぐに忘れてしまうものと何が違うのか。
というのを解説したのがこの本です。
例えば、アメリカの映画館で販売されているポップコーンは、
37グラムもの脂肪分を含んでいる!
と言われても、なんだか油分が多そうだなと少し思うぐらいで、
あまり気にもとめずに食べ続けるかもしれません。
(ちなみに今ではもっと脂肪分が少ないポップコーンに代わっているはずです)
The United States Department of Agriculture(米国農務省)が推奨する
飽和脂肪酸の1日の量は20グラムだと聞くと、
あー37グラムって多い!と分かるかもしれません。
しかし、この本のタイトルのように、聞き手にもっと印象つけたい場合には、
ポップコーンの脂肪分は、
ベーコンエッグの朝食
ビッグマックとフライドポテトの昼食
ステーキを夕食に食べた場合の
1日の食事の脂肪分よりも多い!
と発表するほうが、
国民にポップコーンの脂肪分の多さについて印象付けることができます。
このように、この本では、たくさんの企業や国、政府の例を出しながら、
伝えたいことをしっかりと伝わるようにするにはどうすれば良いのか解説しています。
アイデアが定着するための6つの定義
1)simplicity シンプルさ
2)unexpectedness 意外さ
3)concreteness 具体性
4)credibility 信憑性
5)emotions 感情
6)stories ストーリー
以上の6つの定義で章ごとにわかれているので、1つずつご紹介していきます。
そして The Curse of Knowledge (知識の呪縛) というのが本書でよく出てきます。
Once we know something,
we find it hard to imagine what it was like not to know it.
一度何かを知ると、それを知らないことが
どのようだったかと想像するのが困難だと感じる。
これについても詳しく見ていきながら、本書の紹介をしていく予定です。
次回は1章で、simple シンプル をご紹介します。