2020年3月の洋書として


The Danish Way of Parenting 

 

をご紹介しています。

 

 

 

5章

E Is for Empathy 

共感のE

 

Empathy is the ability to recognize and understand the feelings of others. 

共感は、他人の気持ちを認識し、理解する能力である。

 

1980年代から1990年代にかけて、アメリカの若者の共感力が50%も落ちていると著者は言います。著者はアメリカ人で、デンマーク人の夫と結婚してデンマークに住んでいることから、この本の中ではアメリカとデンマークの比較についても書かれています。

 

共感というのは、人間だけが持っている能力のように思うことがありますが、実は人間以外の動物も同じように共感するのだそうです。人間も他の動物も共感することはできる状態にあるけれど、それが言葉や行動に現れるのには、そのやり方を学ぶ必要があります。

 

赤ちゃんはまわりの大人から「共感」を学びます。この力が育ちにくい環境というのは、虐待を受けて育った子供や、過保護の親に育てられた子供です。

 

環境がそうでなくても、日常生活の中で、赤ちゃんに大人がどのように接するか、どんな言葉がけをするかも気を付ける必要があります。

 

Parents have a responsibility to nourish theri children's minds with 

more than just entertainment and the transfer of knowledge. 

 

親は、子供にエンターテインメントや知識の移行だけでなく、

心に栄養を与える義務がある。

 

他の子供や大人を見て、どの人たちがどうしてそういう行動をしたのか、他人の悪いところだけでなく、良いところも見ることができるように、言葉がけをしていく。そういったことで子供の心に栄養を与えていくことが大切だと言っています。

 

 

次回は6章

N Is for No Ultimatums

Nは最後通告なし