3月の洋書は
The Danish Way of Parenting です。
全部で7章あって、毎回1章ずつご紹介していきます。
1章は
Recognizing our default settings
デフォルト設定を認識すること
この本で「デフォルト設定」というのは、子育てのやり方でもっと良い方法があるのに、私たちが疲れすぎているときに、子供に対してとるような行動や反応のことを指しています。「デフォルト設定」の多くは、子供の頃に親から受け継いだものです。
例えば、忙しいときに子供がうるさくするのをやめさせたいからお菓子をあげて静かにさせるとか。ダメなことをダメだと教える代わりに、お菓子や動画など、子供の好きなもので気をそらせようとすることがありますね。親が何かで忙しいからその間に動画を見せると決めて見せるのは良いと思いますが、子供に自由に遊ばせておいて、悪い行動が見られた時にそれをやめさせたいから動画を見せるというのは「デフォルト設定」のような気がします。
もっと簡単な例で言えば、子供の話をきちんと聞かずに、「うんうん」と相槌だけうつようなこともそうかもしれません。親が忙しすぎたり、疲れていたりする時には、普段はダメだと自分で分かっているような行動や反応を取ってしまうことは誰にでも経験があるでしょう。
まずこの「デフォルト設定」で子育てをしている時があることに気づくことが大事です。それに気づいてはじめて、そこからどのように変えていけばもっと良い子育てができるかを決めていくことができます。
There is an incredible amount of self-awareness involved in being a good parent.
良い親になることに含まれているのは、膨大な量の自己認識である。
「デフォルト設定」も含めて、自分がとっている行動や反応を改めて見直してみることから始めてみましょう。
次回は2章
P is for play.
プレイ(遊び)のP
2章から7章はPARENTの頭文字が章のテーマになっています。
次回もお楽しみに。