2020年2月の洋書としてご紹介しているのは

 

The Secrets of Happy Families

Bruce Feiler

 

 

今日は4章です。

 

Fight Smart

賢く喧嘩する

 

喧嘩はどんな家族にもつきものです。

 

The ones who do it smarter are more likely to succeed. 

賢く喧嘩する人は、成功する傾向が多い。

 

Deborah Tannen氏が著書 "I only say this because I love you"で述べていたことで納得できたのが、家族の喧嘩は集まったときか、さようならを言う時によく起こるということです。

 

最も喧嘩が起こりやすい時間帯は午後6時と午後8時の間だそうです。みんなが仕事や学校から帰宅して夕食をとる前か、とる時間帯ですね。我が家でも、疲れて帰ってきた夫と、在宅勤務をしながら家事と子育てをして疲れた私の喧嘩だったり、親子の喧嘩だったりが起こっているのはこの時間帯かもしれません。

 

「賢く喧嘩する」ってどうやったら良いのでしょう?

 

この章によると、何かの問題や、やめてほしいことについて言うときは特に、youではなく、Iや We を使って表現することが良いそうです。「あなたが~するから」と相手のせいにする時などは、やはり主語はyouになっていますね。

 

One of the ways to stop fighting is to stop saying you. 

喧嘩をやめる1つの方法は、あなたと言うのをやめること。

 

次に気をつけるのは、ケンカの長さ。

長く延々と喧嘩を続けていてもダメです。お互いに言いたいことは最初のうちにすでに言い終わっています。後は、同じことをもっと大きな声で、高い声で言い合うだけ。だから喧嘩は短く。どちらも譲らない私たち夫婦にはこれがなかなか難しいのですが。

 

そして交渉術を身に着けること。

「交渉」というと、ビジネスで必要とされるけど、夫婦に?と思うかもしれません。

 

交渉の研究分野の第一人者と言われるRoger Fisher氏のレクチャーで著者が学んだことは、交渉は毎日みんながしていることだが、ほとんどの人がその練習をしたことがないということだったそうです。「交渉」について学んで、練習することで、喧嘩を未然に防げたり、喧嘩しても円満解決ができるのではということです。

 

 

The hardest part of any negotiation is agreeing to start it. 

Once you've gotten past that emotional barrier, 

the solutions usually present themselves. 

 

交渉の困難な部分は、それを始めるのに同意すること。

その感情的な障害を越えたら、解決策はたいていおのずと現れる。

 

人は喧嘩をしているときに、どちらも自分が正しい、自分の主張を相手に認めさせたいと思っているでしょう。それを続けるから喧嘩はどんどん長引くし、喧嘩を始めた原因以外のことも持ちだしてきたりしてしまいます。

 

これから私が誰かと喧嘩しそうになったら、賢く喧嘩するために大事なことを思い出して実践してみようと思います。そして日頃から交渉術も磨いていこうかな。

 

次回は第5章をご紹介します。

 

The Bucks Starts Here