2020年1月の洋書としてご紹介している洋書はこちら

 

12 Rules For Life

Jordan B. Peterson

 

 

 

今日は12章で、最後の章です。

 

Pet a cat when you encounter one on the street

道端で猫に遭遇したらかわいがる

 

タイトルにあるように猫の話で始まるかと思ったら、最初は著者が飼っている犬の話から始まります。ポッドキャストでも彼が説明していたのですが、猫好きか犬好きか、というのが大抵どちらかに分かれるので、どちらの人にも読んでもらえるように、タイトルが猫で中身は犬の話から始めたそうです。

 

著者が飼っている犬の話や、娘さんの病気の話が書かれています。

 

What can be truly loved about a person is inseperable from their limitations.

ある人の心から愛する点は、その人の限界とは切り離せないものだ。

 

 

私がこの文と章から理解したことは、どんなに強く望んでも手に入らないものがある、どんなにそれが嫌でもやらなければならないことがある。病気になって、もっと長く生きたいと思っても生きられない人もいるでしょう。そんな様々な限界が人にはあって、そういった限界があるからこそ、それを含めて人は人を愛するのだと言っていると思いました。

 

最後のほうに、この章と、本の全体のまとめがありました。

 

Put the things you can control in order. 

Repair what is in disorder, 

and make what is already good better. 

 

自分がコントロールできることに秩序を。

無秩序のものを直して、

すでに良いものも、もっと良いものに。

 

この言葉は本を読んだ後もずっと心に残る、とても良い文でした。

 

 

これで12 Rules for Lifeの紹介が全て終わりました。

この本を読んで感じたのは、この本が他の本と比べてとても中身の濃いものだということです。1章で1冊の本が書けるのではないかと思うほど、中身が濃くて深くて、読みごたえがありました。

 

洋書をあまり読んだことがない人よりは、洋書を何冊か読んだことがあって、ある程度、読むことに慣れている人が読むのに適していると思います。単語は難しいものもありましたが、それよりも言い回しや、キリスト教の引用などがたくさんあり、私はそこが難しいと感じました。

 

それでは、次回からは2月の洋書をご紹介します。

 

The Secrets of Happy Families 

幸せな家族の秘訣

 

 

1月の洋書よりは、さっと手軽に読めそうな本です。

お楽しみに。