2020年1月の洋書 としてこの洋書をご紹介しています。
12 Rules For Life
Jordan B. Peterson
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12 Rules for Life: An Antidote to Chaos
1,970円
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今日は11章
Do not bother children when they are skateboarding
子供たちがスケートボードをしているときに構うな
章のタイトルを読んだだけでは分かりませんでしたが、
この章を読んでいくと、なるほどと納得することが多かったです。
If things are made too safe,
people start to figure out ways to make them dangerous again.
物事が安全すぎるように作られていると、
人はまたそれを危険なものにする方法を考え始める。
特に子供は、大人から見て危険な遊びが好きだったりしますね。子供がそれが危険だと知らずにやっていることもありますが、危険だと知っていて、大人から禁止されていてもすることがあります。それはきっとそのスリルがたまらないのでしょう。そして親や大人が禁止すればするほど、もっと危険なことをしたくなるのも、この1文を読むとよく理解できる気がしました。
Any hierarchy creates winners and losers.
The winners are, of course, more likely to justify the hierarchy
and the losers to criticize it.
どんな階級にも勝者と敗者がいる。
もちろん、勝者は階級を正当化し、敗者は階級を批判する傾向にある。
勝ち負けについてよく思うことは、日本社会がいつからか、運動会でも何かの競争でも、子供に勝者と敗者という概念を教えなくなったことについてです。例えば、運動会のかけっこで速く走り終わった子が1位、最後の子は5位とするのではなく、みんなに同じメダルをあげるというようなことが見られます。
夫とこのことについてよく話をします。子供に勝ちや負け、特に負けを経験させないことはとても危険だと。成長するにつれて、ちょっとでも挫折するとそこで諦めてしまう。それは負けを経験せずに育つことで、そうなってしまうのではないかと思います。
Too agreeable people bend over backwards for other people,
they do not stand up properly for themselves.
同意しすぎる人は、人のために反り返り、
自分のために、適切に立たない。
この文がとても印象的だったのは、以前の私(そして今もその傾向がある)は、輪を大事にする、人の顔色を窺って何がしてほしいか、自分が何をしないといけないか判断していました。相手がそれを本当に望んでいないときにも、必要以上に考えてしまい、空回りしていました。
それを続けていると、自分を犠牲にしていることを忘れてしまうのですが、疲れがたまってくると、「どうして私ばかり」、「皆のために私はこんなに頑張っているのに」、という犠牲者意識を生んでしまうことに気づきました。
もちろんそういったことで、夫婦喧嘩や親子喧嘩が始まります。
そうならないためにできることとして、まずは自分が必要としていることが何か、欲しいものは何かを明確にすること。そして人にそれを明確に伝えることが大事だと著者は言っています。
If they loved me,
they would know what to do.
愛しているなら何をすべきか分かるはず。
恋人でも夫婦でも、自分が何も言わなくても相手が自分を愛しているなら、やってほしいことが分かるはずだと思ってしまうことがあると思います。でもその期待は相手に負担をかけ、期待外れだったときに、あぁこの人は私を愛していないんだと勘違いしてしまいます。
本当はお互いに自分の気持ち、してほしいこと、嫌なことを、明確に相手に伝えなければいけません。それも1度で伝わらなければ、何度も言わなければならないかもしれません。2度目は違う言い方をしたり、状況を変えたりして、伝え方を工夫することも大事でしょう。
他にもこの章で書かれていたのは、結婚をしない人が増えている中で、特に働く女性が結婚しない理由について上手くまとめられていました。
They desire someone who brings to the table something
they can't already provide.
(働いている)女性は、自分がたちが提供できない何か
有益なことを提供する誰かを切望する。
次回は最後の章、12章をご紹介します。