2020年1月の洋書 として

 

12 Rules For Life

Jordan Peterson

 

をご紹介しています。

 

今日は9章です。

 

Assume that the person you are listening to might know something you don't 

今聞いている人が、あなたの知らない何かを知っていると想定する

 

私も含めて、聞くよりも話すことに夢中になってしまう人がいると思います。相手の話を聞いていても、自分が次に言うことを考えて、自分の順番を待っていたり、ひどいときには相手をさえぎってまで話したりすることがあります。

 

そんな時にもこの言葉を思い出して、相手の話をしっかり聞こうと思います。

 

 

People organize theri brains with conversation.

人は会話で脳を整理する。

 

この一文はとても上手く言い表しているなと感じました。

1人でもやもや悩んでいたことも、友達や家族に話すことで解決策が見えたり、気持ちがスッキリしたりします。それは精神的に落ち着くということもありますが、きっと、この脳が整理されるからという理由もあるのでしょう。

 

この会話というのは、誰か他の人ではなくても、自分との「会話」(対話というのでしょう)も含まれると思います。ジャーナルを書くことで頭がスッキリすると言われるのは、脳にある様々な情報を紙に書き出すことで、情報が整理されていくからでしょう。

 

 

考えることについて

 

Thinking is an internal dialogue between two or more different versions of the world. 

考えることとは、2つかそれ以上の異なる世界の見方の間で行われる、内の会話である。

 

考えるということは簡単なことではありません。それは考えるときには、自分が同時に2人にならなければならないからだと著者は言います。様々な見方や、反対と賛成意見の両方を考慮することこそが「考えること」だと。

 

私は子供のときから、特に父親に「もっと考えてから話しなさい」とよく言われました。これを言ったらどうなるか。という結果を考えずに言ったり、なんとなく思い付いたことを思いついたまま言ったり。

 

そう言われて育ったので、自分でも意識的に考えるようにしているつもりですが、それでもこの章のこの部分はまた改めて考えさせられるものでした。

 

 

Memory is the past's gudie to the future. 

記憶は未来への過去のガイド

 

記憶の目的について書かれています。記憶は過去にあった出来事を覚えておくためではなく、過去のあった悪いこと、失敗したことがなぜ起きたのかを考え、また同じことが起こらないように行動するためであると言っています。

 

次回は10章をご紹介します。