12月の洋書、Brain Rulesの5章目をご紹介します。

 

WIRING

 

Every brain is wired differently. 

脳はそれぞれ異なるつながりかたをしている。

 

元バスケットボール選手のマイケルジョーダン氏は、1994年に野球界入りしました。

野球でも素晴らしい活躍ぶりが見られると思いきや、成績は散々なものでした。

 

この章はこの話から始まります。

 

一方で、Ken Griffey Jr.氏は、同じようにバスケットボールから野球界に入りましたが、彼は野球でも活躍しました。このように結果が異なるのは、脳のワイヤリングの違いだと説明できます。

 

Identicals twins having an identical experiecne will not emerge with identical brains. 

全く同じ経験をする一卵性双生児は、全く同じ脳にはならない。

 

脳は、たった1つの情報でも影響を受けて、ニューロンのつながりが変わります。それだけ環境にとても影響を受けやすいと言えます。しかし、同じ環境にある双子でも、関わる人、得た情報、経験など様々な要因で、それぞれが独自の脳を形成していくというわけです。

 

動物の場合、野生の動物は、ペットとして飼われている動物よりも、15から30%も脳が大きいそうです。厳しい自然の中で生きている野生動物は、常に学びの態勢でいるために、脳が発達するのだろうと言われています。

 

What you do in life physically changes what your brain looks like.

人生で何をするかによって、脳がどのようになるかが変わる。

 

日々の生活の中で何をするか、誰と過ごすか、どこに行くか、小さなことから大きな出来事まで、日々脳は再編成をして、変化し続けているということです。

 

もう若くないから、と新しいことを学んだり、何かに挑戦することを諦める人がいます。しかし、脳の観点から言うと、脳は最大の変化を20代までに終えますが、その後も調整期間が40代まで続きます。そして50代以上でも脳が変化するのは同じことです。人生で何をするかによって脳が変化していきます。

 

このように、脳のワイヤリングは人によって異なるため、6歳で文字の読み書きを習う際にも、10%ほどの子供はまだ脳がその準備をできていないのだそうです。日本でも小学校1年生で正式に読み書きを習います。今では幼稚園や保育園の段階から読み書きを習って、読んだり書いたりできるようになる子供もかなり多くいます。しかし、実際に全員の子供がこの時点でできるわけではないということは、皆が知っておいても良いなと感じました。

 

次回は6章で、attention 注目、注意についてです。

 

We don't pay attention to boring things. 

退屈なことには注意を向けない。