9月の洋書、The Art of Thinking Clearlyの41番目から50番目までをご紹介します。
41:Conjunction Fallacy 合接の誤謬
一般的な状況よりも、珍しい状況のほうが発生確率が高いと誤って判断することです。
42:Framing フレーミング
It's not wha you say, but how you say it.
If a message is communicated in different ways, it will get received in different ways.
何を言うかではなく、どのようにして言うかだ。
メッセージが異なる方法で伝えられたら、
異なるように受け取られるだろう。
43:Action Bias アクション・バイアス
行動することで何かを成し遂げようとする姿勢のことです。著者が本の中で例として出していて興味深かったのは、ゴールキーパーの話。イスラエルの研究者によると、ゴールキーパーはボールがゴールに向かってきたときに、真ん中に立ったままでいる確率が少ないそうです。
本当は、真ん中、右、左の3つにボールがくる確率はそれぞれ同じなのに、ゴールキーパーはこのアクション・バイアスで、行動しなければならないと感じているようです。
このアクションバイアスは、状況が新しかったり、不明確である場合に最も顕著に表れます。病院の場合でも、医者が患者の病名が分からなくても、何かしら行動をしなければならないと感じて、とりあえず何にでもよさそうな薬を処方したりします。
44:Omission Bias 不作為バイアス
1960年代に学生運動で叫ばれていたのが
If you're not part of the solution, you're part of the problem.
解決策の一部でないなら、問題の一部である。
45:Self-serving Bias 自己奉仕バイアス
We attribute success to ourselves and failures to external factors.
私たちは成功を自分に、失敗を外的要因のせいにする。
46:Hedonic Treadmill ヘドニック・トレッドミル
ハーバードの心理学者が、宝くじの勝者を研究し、幸福感が数か月後にはなくなっていくことを発見しました。他にも、車で通勤することは、不満やストレスの主な要因とされていて、人々はそれになかなか慣れることができないと言います。
私たちは一生懸命働き、もっとたくさん、もっと良いものを手に入れることができるようになります。でもそれが必ずしも人を幸せにするとは限りません。
47:Self-selection Bias セルフセレクション・バイアス
48:Association Bias 関連バイアス
Advertising creates a link between products and emotions.
広告は製品と感情の間のつながりを生み出す。
49:Beginner's luck ビギナーズラック
50:Cognitive Dissonance 認知的不協和
仕事の面接で自分が不合格で他の人が合格したとしたら、その人のほうがふさわしかったと考える代わりに、自分はその仕事が始めからやりたくなかったなどと、自分を納得させようとすることです。