おはようございます。
昨日ブログに投稿した「翻訳者の仕事」が好評だったので、今日も翻訳者の仕事について書きます。
従来のように、翻訳会社とクライアントの間に翻訳者がいるという構造から、仕事の受注方法が変化しているというお話をしました。これまでは、クライアントが翻訳会社に翻訳を依頼し、会社が登録している翻訳者の中から適切な人を選んで仕事をお願いするという形態が主流でした。今でもこの形はあります。
最近増えているのは、翻訳やライティングなど、自分の能力を生かして仕事するために、フリーランスとしてサイトに登録して、そこでクライアントと翻訳者が直接、契約の交渉をするという形態です。
この場合の利点は、クライアントは翻訳会社に依頼するのと比べて、比較的安価で翻訳を依頼することができます。クライアントは企業だけでなく、個人であったり、中には学生が英語の宿題や勉強で分からないものを、翻訳者にお願いして翻訳してもらうということもあるようです。
しかし、このケースで見落とされがちなのは、適正価格をあまりに下回る翻訳料では、翻訳の質に完璧を求められないと言うことです。翻訳会社に依頼するのと比べて、こういったサイトで翻訳者に直接翻訳を依頼すると、3倍ほど安く依頼できる場合があります。予算がない、お金をあまり出せないからと言って、それほど安い金額で翻訳を依頼するのはあまりお勧めできません。
たいていは、どちらかに不満が残ります。クライアントが不満に思った場合には、最悪の場合、支払いを拒むこともありますし、翻訳者が不満に思った場合は、たくさんの時間をかけたのに報酬が少なく、翻訳だけでは生活するのが難しくなります。
下積みといって、翻訳の経験を積むために、ある程度安い金額でも翻訳を受注して、たくさんの翻訳をこなすことは翻訳者にとって良いことです。しかし、この場合は覚悟が必要です。翻訳を仕事として考えてしまうと、給料が安すぎて、時間に見合わないと感じます。今は下積みの段階だから、1つ1つの仕事を精一杯やって経験を積むと思うなら、その仕事を引き受けましょう。
翻訳の需要が増える中、もっと依頼する人も依頼される人も、気持ちよく仕事ができるようになればいいなと思い、今日も仕事をしています。