世の中にはいろんな仕事があります。

 

少しのミスも許されない仕事もあれば、

少しぐらいミスしても大きな問題にはならない仕事もあります。

 

例えば、医者、看護士などは少しでもミスすると命取りになりますね。

多くの事務所仕事で、誤字脱字や何か少しぐらい間違えても、それほど大きな問題にはならないかもしれません。(数字が関わってくると、ミスは大変なことになるかもしれませんが)

 

翻訳者の仕事はというと、基本的にミスが許されません。

 

ミスというのは

・原文の意味を解釈し間違えて違う翻訳にしてしまう。

・誤字脱字

・原文から翻訳する際に一部抜けてしまう。

 

といったものです。

 

こういったミスは1か所だけなら、依頼主も多めに見てくれたとしても、何個か重なると不信感につながります。この人の翻訳は本当に大丈夫だろうか?という不安に変わります。

 

ずっとパソコンに向かってスクリーンを見ながら作業していると、どうしてもミスしてしまうことがあります。だからなるべく、休憩をこまめにしたり、必要なら文書を印刷してから調べものをして書き込むなど、スクリーンから離れる時間をとるようにしています。

 

翻訳者がミスをしても、翻訳会社からの依頼の場合は、チェックする人がまた別にいて、直接クライアントに間違いの翻訳が届くことはありません。

 

しかし、最近ではクライアントと翻訳者の直接のやり取りも多く、それほど高い金額でない報酬で翻訳を受注し、クライアントは翻訳者のミスや内容に納得がいかず、支払いを拒むというケースもあるようです。

 

例えば、翻訳会社に依頼すると、クライアントが1単語15円支払うとします。

翻訳者と直接やりとりして、安い場合には1単語5円などで契約を結ぶことがあります。

 

クライアントが支払う金額は3倍も違うのに、同じような質を求めるのはちょっと違うのではないか?と思うことがあります。

 

翻訳者が自分で簡単に登録して、翻訳の仕事を受注する機会が多くなるなか、

仕事を依頼する人もされる人も、お互いの都合の良いように解釈をして契約を結ばないよう気をつけないといけません。

 

依頼者は、翻訳の適正価格を知って、それより安い金額で翻訳者に翻訳を依頼するなら、結果もそれ相応になると心得ておくべきでしょう。また、結果を自分で見直して手直しできるぐらいでないと、あまりに安い金額での翻訳の依頼はお勧めできません。

 

翻訳者は、依頼を受ける際に、報酬金額をしっかりと考えること。

報酬が安いからと言って中途半端な翻訳をして納品したら、それは自分の能力に傷をつけることになってしまいます。

 

長くなりましたが、どんな仕事をするにしても、自分の能力や適性にあった仕事を精一杯して、ミスがなるべく起こらないよう、対策をしていくことが大切ですね。

 

そして、当たり前のことですが、ミスをしてしまったら、次からは同じ失敗をしない。

そこから成長する。

 

そんなことを自分にも言い聞かせながら、今日も仕事をしています。