洋書「Outliers」の続きを久しぶりに読みました。

 

第3章と第4章は

The trouble with Geniuses, Part1 と Part2

 

平均的な人のIQは100で、エジソンは150だった話から始まります。

120を超えると、現実世界での利点はほとんどない。

 

その後、中流階級と、貧しい家での子育ての違いについて述べています。

 

裕福な家や中流階級の親は、子供の自由時間に大きく関与しています。

習い事をいくつもさせたり、誰とどんなことをして過ごすか話し合ったり、親が決めたりします。

 

それから、子供が興味を持ったことが才能へとつながるように、様々な方法を考えたり実践したりします。

 

これらの育て方をconcerted cultivation(計画的子育て)と呼んでいます。

調べてみると、経済産業研究所にもこんな記事がありました。

https://www.rieti.go.jp/jp/publications/summary/17030050.html

 

一方で、貧しい家庭では、accomplishment of natural growth(自然な成長の達成)、

つまり、子供は自然に大きくなる、育つという考え方が一般的であるとのこと。

だから子供が自分で発達し、成長していくよう、自然にまかせる。

 

practical intelligence(実践的な賢さ)を身につけるには、concerted cultivationが有利だと。

病院に行って、お医者さんに何を言うか、聞くかを子供に教えて、車の中などで練習してから目的地に向かう。

そして子供はそこで親から教わったことを実践し、様々な状況での人とのかかわり方を学んでいく。

そうすることで、子供が大人になったときに、社会で生きていく力が身につくようになる。

 

4章の最後のほうで、子供は生まれたときから遺伝的に賢いとかどうとか決まっているよりも、

育っていく環境に大きく影響を受けるというような内容が書かれています。

 

どちらの理論も賛否両論あるようですが、私は環境による影響が大きいと思っています。

 

成功する人になるかどうか、それは子供がどのような環境で育ち、どのようなことを教わってきたか。

そういったことが関係してくるのではないでしょうか。