大変お待たせいたしました。
前回の続きで
なぜムエタイは立ち技最強といわれるのか?
の続きになります。
前回のおさらいですが
前回は、タイ人の遊びのような
スパーリングの中で培った距離感に
第1の秘密があり
第2としては
ギャンブルで実際に生活のかかった
目の肥えたお客さんの目が
強くした。
という話でした。
今回は
3.ムエタイ選手はどのように選手になるのか?
についてです。
私はムエタイ選手の子供と
2年くらい寝食をともにしました。
その中ではもちろん
全員が全員同じではなく
去っていく選手もいます。
どのような選手が
大人になるまで残っていくのか?
についてです。
まずムエタイ選手は親がやっているような
非常に小さいジムで選手をスタートします。
そして、村祭りで
行われるムエタイの興行で
試合を行います。
その中で目に留まった選手は
少し大きなジムに買われていきます。
そこでまた生存競争が始まります。
いい選手は
大きなバンコクのジムなどに
買われていったり
地方の有力なプロモーターのジムで
大きな会場で試合をするようになります。
伸びない選手は
そこで終わりです。
選手をやめてほかの仕事を
したりします。
学業のために選手をやめる人も
もちろんいます。
つまり残った選手は
ムエタイの生存競争を
生き残ったエリートといえるでしょう。
ですから日本でトレーナーなどを
やっているタイ人は強くて当たり前です。
皆エリートですから。
そういった生存競争が
ムエタイを強くしていったのです。
それではまとめます。
ムエタイが立ち技最強と言われる理由は
1.距離感
2.ギャンブルだから適当は許されない
3.熾烈な生存競争
によるものだと私は考えます。
選手の価値が純粋に
ファイトマネーで測れるのも
わかりやすくていいですね。
ですからタイ人に勝つのは
非常にむつかしいといえるでしょう。
しかし私は元々タイのチャンピオンだった選手
でまだ現役選手にも勝っていますし、
オーストラリアで連戦連勝をしてきた
タイ人が私との対戦を避けたりしています。
タイ人の練習から一歩踏み込んで
練習したからです。
その秘密について
次回は説明していきます。