前々から気になっていたけれど、”大丈夫。気のせい。”となんとか自分をだましだまし来ていたのだけれど、とうとうある日、尋常じゃない痛みがやってきた。
奥歯が痛い。
歯医者さんは好きじゃない。
それで、定期健診もさぼって最近ずっと遠ざかっていたのだけれど、これはきっとそろそろ行けよ、という警告に違いない。
そう観念して、歯医者さんに行くことにした。
尋常じゃない痛みは数時間でなくなり、こころの中で、”きっと大丈夫。虫歯なんかじゃない。”と自分に言い聞かせていた。
だから先生に”どうしました?”と聞かれたときも、”痛かったんですけど、もう今は痛くないんです。”と伝えた。
すると、表面からじゃわからないので、とレントゲンをとることに。
レントゲン室につれていかれ、歯全体のレントゲンをとられた。
そして、席にもどってくると、”前に治療したところが悪くなっているようなので、とりあえず見てみましょう。”と告げられた。
あ~。。。
一縷ののぞみは断ち切られた。
こころのなかで、がっくり肩を落とした瞬間に、”麻酔の注射をしますね。”と言われる。
”注射”と聞いただけで、どきどき。
もうここからは、とにかくゆっくり息をして、平常心を保つことに集中するしかない。
そんな内心大パニックのわたしのことなんてまったく気にせずに、いきなり針をぶすっとさされる。
意外と大丈夫。と思ったら、あんまり大丈夫じゃなく、ちょっと痛い。
でも、本当の苦しみはここからだった。
麻酔の針を抜くと、間髪入れずに、”削っていきますから、痛かったら左手を上げて教えてください。”と、いきなり削り始めた。
その瞬間思い出した。
麻酔が効きにくいということを。
しかし、時すでにおそし。。。
ぎゅい~ん ぎゅい~ん
と、容赦なく削られると、さっそく痛みがおそってっきた。
でも、いきなり手を上げるのもなんだな~。
ここは、ちょっと耐えるか。。。
と、がまんをすることを決心し、ひたすら耐える。
しかし、さらに削られると、もうなみだが出そうなくらい痛い。
こんな痛さくらいで手を上げたら、おこられるのじゃないか、、、と、変に気を使い、痛いのになかなか手を上げられない。
先生はおかまいなしに、歯を削り続けている。
どんどん痛くなって、もう無理ーっ!と、左手を上げようとしたその瞬間に、突然先生が削るのを止めた。
すっごいがまんして、勇気をふりしぼってやっとの思いで手を上げようとしたその瞬間に、突然止んだので、左手はぴくっと一瞬上げかけてもとの位置にもどった。
結局、最後まで非常に痛い思いをしながら治療を受け続けた。
”終わりました。”と言われた頃、やっと麻酔がものすごく効いてきた感覚が。
帰り際に、”麻酔が効いている間は、食事はしないでください。”と言われ、歯医者を出た。
その後、麻酔はがんがんに効いてきて、もう自分の唇が10倍くらいにはれているみたいで、唇もあごもしびれまくっている。
治療中はこんな感覚はまったくなかったのに。
帰宅してうがいをすると、麻酔の効いている左側の口に力がまったく入らず、ぴゅ~っと水が飛び出した。
歯医者でうがいしたときは、まったく問題なくうがいできたのに。
やっぱり麻酔効いてなかったんだ。
結局、麻酔の効いてない状態で、がんがん歯を削られていたわたし。
痛いはずだ。。。
その後、遅れてやってきた麻酔は5時間ほども効き続け、おなかがすいたのにごはんもおあずけ。
さんざんだった。