最近は読み終わった後にドカンと放心状態に陥るような小説を読んでいない。
フロストは放心状態になるようなテーマではなく、どっちかというと爽快感が得られるような小説だし、最近はまっている戸梶圭太も面白いけれどなにせポップなので重厚な感じはない。
じゃあ過去にどんな小説で放心状態(になっている自分を想像するとアホみたいだけど)になるかというと、
確かアーヴィングの「オウエンのために祈りを」とか、カズオ・イシグロの「わたしたちが孤児だったころ」とか、海外文学に多かったように思う。というか、日本文学でそういった状態になった記憶がない。
それは日本文学で重厚な小説を読んでないからかもしれない。
でも最近の流行りはとにかくポップ調で、面白いんだけどあまりドカン・・・
思い出した。京極夏彦の「鉄鼠の檻」は読み終わった後呆然とするレベルの小説だった。あったな日本人の書いた奴にも。
あと堀田善衛の「若き日の詩人たちの肖像」も結構イケた気がする。ぶっ飛び跳ね丸だった気がする。
矢作俊彦の「あ・じゃ・ぱん」とか「悲劇週間」とか「ららら科學の子」も惜しい線まで行ったけどそこまで行かなかった。
あ、そういえば乙一の「失はれる物語」は呆然レベルだった。あれは凄い。アレ以外だと無理だったけど。
で、なにが言いたいかというと、呆然とするレベルの小説がまた読みたいということ。
一回読むと二度目はそこまで行けないので、新たに探さなくっちゃいけない。
とりあえず翻訳本の方が全体的にレベルが高いので(なにせ世界文学なので)そっちで頑張るのがよさそうだ。
アトウッドの「昏き目の暗殺者」とか、いいかもしれない。なんか評判が良いし。(すみにえさんに)
あとは無難にアーヴィング作品を読めば当たりを引けそうな気がする。とりあえず長くて評判の良い奴だと成功率が高い。
まあ、なんにしても自分で探すのは難しい。誰かしらの感想を参考にしよう。
