そうこの物語は今から遡る事2週間ほど前
何気なく交わした会話からはじまったのである。
もうかれこれ知り合って30年来の友人から
「山登らへん?」
ん?やま?なんでまた?
そんな趣味あった?
?しかない言葉
「最近太ってきたし、ダイエットがてらにな」
「1人で登るん寂しいし、どうかな?思って」
確かに。それは言える。
ダイエットを命じられ、食事は考えてとってるんやけど、なかなかこの年齢になるとそれだけでは減らんのだよ。体重。
しかしながら
40代半ばを迎えるまでに
書き込んだ我が辞書にはないのだよ
山登りというワード。
何でみんな山なんて登るん?
何が楽しいの?
って正直思ってたし、一生山登なんて縁がないと思ってた。
でも待てよと。
断るのは簡単やけど、自分の人生でやったことないをやるきっかけってなかなかないぞって。
で2つ返事で、
「ええよ。別に歩くんは嫌いじゃないし」
ほな連休に!って話になりまして。
まだこの時は気付いてないのです。
この簡単に決めた選択があんな事に…なるとは。
だいたいは聞いてました。
場所は滋賀県伊吹山
片道3時間半で往復7時間とのこと
山登の準備ってどうしたら?
とは思ってたけど、前日にすれば良いかって。
服はワークマンで、新調し
リュック(ザックというらしい)は持ってやつを使おうと押入れから出したが…
言うても20年前に買った奴で、
色が変色し何かカビ臭いぞ!
あかん。流石にこれは使えん。
時計を見たら、あら大変19:30じゃあ〜りませんか
まだ開いててリュックが売ってるとこ!
コーナンにダッシュさ┌(; ̄◇ ̄)┘
ふぅ_(┐「ε:)_滑り込みセーフ
何とか間に合った。
迎えた当日。
やっぱり山登り頂上で食べるんはコンビニおにぎりではなく、自分で作ったおにぎりがえぇなぁ思っておにぎりを作成し準備万端。
伊吹山の最寄り駅に着くと、まさに今から山登りしますよ!って方達ばかり。
う〜ん見渡せば当然ながら自分との服装の違い
もう既にアウェー感しかないやん
素人バレバレやん
せめて格好だけでも本物風にしとけば良かったと後悔。
まぁまぁ登りさえすればねぇ
では始めますか!レッゴー٩( ᐛ )و
ん?(;´Д`A
お、思ったのと違う。
山登だから平坦な道とは思ってなかったけど、
こんなスタート早々、岩がゴロゴロした足場も不安定な道なんて聞いてないよ!
ハァハァハァハァハァハァ
まだ1分もたってないけど、
友人と会話を楽しむすら出来ず、
汗が止まらず、
息があがって動悸が治まりません…
周りを見渡せぞ
嘘やん:(;゙゚'ω゚'):
こんなに息が上がって奴他におらんのやけど!
今時の山ガールな若いネェちゃん達
サクサク登ってく。
流石にこちらは素人と言えど、
簡単にネェちゃんには抜かれまいと必死に抵抗。
何とか一合目に到達したものの
正直もうすでに心は折れておりました。
「うん。もう帰ってもいいよ!いやもう帰ろう!
一合目で充分お腹一杯なんやけど。」
友人には冗談半分で言うたけど、
半分じゃなくて結構マジでした(゚∀゚)
とは言え、流石に一合目で終わるわけもなく、
折れた心をプライドという名のセロハンテープで補修し頂上目指して突き進む。
しかし簡単には抜かれまいとするプライドなんて
陳腐なものさ。
そんなセロハンテープ二合目を迎えるまでも無く、
あっさり剥がれますて。ぽっきん
完全に折れた音がした。
どうしよう
アハハ
笑うしかないさ
折れた心を無理矢理手で押さえ
どうぞどうぞお先にどうぞ
もう抜かれる事なんて何ともない
ただただ次の休憩所を目指して…
三合目、四合目果てしなく続く山道。
「でこれって何合目まであるん?」
結構マジで聞いた。
「勿論十合目やん!」
あ、あっそうなんや…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
この折れた心どうやって繋ぎ止めて頂上目指したらええんやろか?
「こんにちは〜」
山登する方達にとっては、当たり前のルールなんやろね
通りすがる際、追い抜く際皆挨拶をしてくれる。
「あ、あ、こ、こん」
もう挨拶をする余裕すらありません
しまいには、もう挨拶してくれるな
とさえ思う始末
もしかしたら挨拶きっかけに新しい出会い…
無理無理無理
ましてやこんな見るからに疲労困憊なオッさん
誰が興味あんねん
我ながら思う。
で改めて、振り返り気づくのである
絶対この日伊吹山登った人の中で、最高体重やったんちゃうかな?って思うくらい、
すれ違う人、追い抜いて行く人
誰を見ても、太ってる奴なんておらんわけで
皆より重い脂肪と言う名の重り80数キロのを身にまとい、前日19:30にコーナンで買ったリュックを背負ってるんは、自分だけなんやろうと。
何とか気合いと根性だけで、八合目までは辿り着いたのだけど、その頃には足はえらい事に
両太腿、両ふくらはぎがつるという、
今迄に味わった事のない足の変調。
ホンマにこれはヤバイ。
山道の横は崖。景色を楽しむ余裕なんてあるわけなく
すれ違う人を避けるだけで、足がつり
進みたくても進めない。
でどうやって進んだのかすら覚えてない
先程抜かれる事なんて何ともないと言いましたが、
若い子には対抗しても勝てないのはわかったけど
いかにも旦那さんの趣味に無理矢理付き合って来ました的な奥さんには流石にねぇ
負けれねぇ
しかし、序盤に置き去りにしたはずの奥さん達
にすら追いつかれ、抜き去られる。まさに失速。
奥さん達「何か慣れてきて楽になってきたわ!」
やって
う、嘘やん慣れたら楽になる?
同じ素人やと思ったら、全然ちゃうかった
こちらは全然慣れへんし、楽になるどころか
疲労が溜まりすぎて、ただただ辛さが増すだけなんやけど。
まさに失速足が動きません
やっぱり思う。
山登、何が楽しいん?完全に罰ゲームやん
ブツブツと自問自答しながら、
ただただ頂上目指して突き進む。
いや突き進むしかないのだよ。諸君。
八、九、遠のきつつある意識の中ゴールが!
何とか頂上ですよ
((((;゚Д゚)))))))
のはわたすだけ…
見渡す頂上には、登り切った満足感の中
笑顔溢れる人達しかいないのです。
これか!皆これを求めて登ってるのか!
ぼ、ぼくも一緒に。
( ̄ー ̄わ、わらえない。
何とか登り終えた安堵感以上に、
来るであろう帰りの下りを考えると全然笑えない
唯一楽しみにしていた自家製おにぎりを無理矢理押し込み。下山に向けて。
ストレッチをしようと思ったら、両太腿が再びつって1人悶絶
ふくらはぎがこむら返りとかはあるけど、太腿がつるって何これ?
結果友人に1時間ほど休憩をもらい、緊急用に持ってた痛み止めのロキソニンを飲んで、何とかかんとか下山。
いや〜マジで死すら感じた。
出産をしない男が人生で味わう1番の痛みは尿管結石と言われてるらしいんやけど、
尿管結石経験者から言わせれば、おデブの初登山による伊吹山は過去最高の地獄でした。
伊吹山は素人の一発目の登山にはハードルがあまりにも高杉くんでありました。
でこの登山で学んだ教訓!
ダイエット目的で登山はやめた方がいい。
登山は痩せてからするものであり、おデブちゃんはホンマに地獄をみる
友どちの誘いに簡単に乗っちゃダメ!絶対w
今も尚残る足の痛みを感じつつ思う。
あと10キロ痩せたら、また登山しようかなぁ
って登るんか〜い
こうして我辞書に登山ありと書き込まれたのである。