- 1Q84 BOOK 1/村上 春樹
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いささか世間から遅れてはいるが、1Q84を読んでいる。
混み合う通勤電車の中で小説を読み、あちらの世界に移る事で、ともすれば苦痛になりえる時間の転換に、おおむね成功している。
青豆、老婦人、タマル。
天吾、ふかえり、年上のガールフレンド。
そして、リトルピープルと空気さなぎ。
今回はとりわけそうだ。
つまり、あちらの世界に移っている。
BOOK1を読み終え、ひとつ溜息をついて最寄り駅の改札をくぐり抜ける。
空を見上げると、月はひとつしか浮かんでいなかった。
それを喜ぶべきなのか、あるいは憂慮するべきなのか、私にはうまく判断できなかった。
たぶん喜ぶべきなのだろう。