遅ればせながら3月14日
今さらですが、3月14日について語ってみます。3月14日と言えば、多くの人がまず答えるのは『ホワイトデイ』でしょうか?テレビやサイトで話題になるのが「バレンタインのお返しは?」というテーマかな?女性サイドから、男性サイドから、いろんな形で同じようなテーマが語られているようです。定番のホワイトチョコ、キャンディー、マシュマロなどを始めとし、近頃はバッグやらアクセサリーやらワインやら・・・いろいろな物がお返しとして挙げられているようですね。そして、数学好きが贈るなら、または数学好きに贈るなら、ここはやっぱり『パイ』でしょうか?3月14日は、「3.14」。すなわち円周率。円周率と言えば「π」。パイを贈るっきゃないでしょう!!!歴史好き、戦国鍋好き、AKR四十七好きにとって3月14日と言えば・・・?やっぱり松の廊下の刃傷事件でしょう!!!(もっとも、ここでいう3月14日は旧暦ですが・・・)江戸城松の廊下で、播州赤穂藩主浅野内匠頭長矩が、高家筆頭吉良上野介義央を切りつけた事件です。浅野は即日切腹。吉良はおとがめなし。喧嘩両成敗ではなかったことが、大きな波紋を呼び、後の吉良邸討ち入りへとつながっていったきっかけとなる事件です。家老の立場にある大石内蔵助にとっての忠義と、側近の片岡達、急進派の堀部達の忠義には、微妙に違いがあったようです。大石の忠義は「浅野家」に対するもの。片岡や堀部達の忠義は「浅野内匠頭」個人に対するもの。そこに大きなずれが生じたのですね。小姓時代からずっと仕えてきた片岡にとって、内匠頭こそが大切な存在。堀部家の養子になった時、本来継ぐべき堀部家の家禄の以外に、自分個人に対する禄まで頂いた安兵衛にすれば、内匠頭個人に対する感謝の気持ちは並々ならぬものがあったでしょう。だからこそ、彼らは『お家再興』などよりも『内匠頭の仇討』こそ、忠義だったのでしょうね。それに対して大石は、代々家老という立場。内匠頭個人に対してよりも、『浅野家』という『組織』に対する忠義の方が重んじられたのでしょう。また、家老という立場であれば、自分個人のことだけではなく、浅野家臣とその家族に対する責任も背負っていますから、『お家再興』こそ、成し遂げなければならない一番の忠義だったのですね。しかし結局、『お家再興の夢破れ もう討つっきゃ~ ないよね~』(『討ちたいんだ♡』より)となるわけですね。いずれにしろ、事件の発端から討ち入りに至るまで、当人たちしか知りえない謎満載の事件ではあります。だからこそ、色々な切り口から、小説やドラマが生まれてくる事件なのでしょう。