もう10年以上前ですが、透明水彩で絵を書く事がとても好きでした。
特に絵を習った訳ではなかったのですが、自由に色を重ねるのが楽しく時間があれば描いていました。
しかし、段々と日々の生活に追われていき水彩で絵を描くことは無くなっていきました。
10年も経って、使い切れなかった水彩紙と残り物の絵の具が引き出しの奥から出てきたのを見てとても懐かしくなりました。
「こんなの、使っていたな?」と思いながら、試しに使ってみました。
やはり10年前の使いふるしなので、筆はビラビラです。絵の具は一部だけかろうじて使えるものの、分離が起きてダメになっているものが大半でした。
紙も水の吸いが良くない気がしました。
すべてが久しぶりだったので「こんなものだったのかな」と思いつつ、納得できない仕上がりになりました。
「これは新しく購入したほうがいいな」と思い、アマゾンや画材屋さんを調べて画用紙、筆、絵の具のすべてを思い切って新調しました。
当初は安いものだけで良いなどと思っていましたが、調べていくにつれてある程度お金を出した方が楽しく絵が描けそうだったので予定よりもお金がかかってしまいました。
早速試し塗りをしてみましたが、新調してよかったと思います。
自分の望んだ滲み具合が出て、「これだ!」と昔の感覚を思い出すことができたからです。
今の生活が決して余裕のあるものではないのですが、絵を描く事は自分にとって楽しい事なんだと気づくことができたように思います。
これからは昔ほどでなくとも、絵を描き続けて行こうと思いました。