職業を持つことは社会人としては当然のことかもしれません。ですが、職業によってもたらされるものは、それぞれに全く違います。その違いが、社会人としての違いを生んでいるように思います。

 

 たとえば、職業によっては、労働条件は過酷です。長時間労働であったり、自分でコントロールできない勤務スタイルであったり、いろんな条件が、社会で当然のようにあります。中には、その労働に耐えかねて体を壊してしまう人もいます。

 そんな社会のニュースを見たり、聞いたりしているうちに、私は仕事から一歩ひくようになり、人生の一部として仕事を見るようになったおかげで、肩の荷が下りたように生活を過ごせるようになりました。

 

 他の人から見れば、私は昇進の競争から逃げたとか、キャリアを無駄にしたと考えられるかもしれません。ですが、キャリア上の成功よりも人生の成功を優先したと私は考えています。

 キャリア上の成功を求めて多忙な生活を送ることによって、自分自身をいたわる時間が犠牲になったり、大事な人間関係が壊れそうになったり、他の生活上に支障がでてくる恐れがあります。

 

 でも、キャリアは人生の一部でしかないと思ったのです。キャリア上で成功したとしても、人生の成功を決めるのは、大事な人間関係に囲まれて心身にゆとりを持って生活することだと思います。人が当たり前に捉えていることが、一番尊いように感じられます。

 職業は社会人として誰でも持っているものでも、その選び方によって人生は様々に変わります。自分の価値観を大事にした上で職業を決めれば、求める人生を現実にできると信じています。